明るさの管理も立派な作業環境管理です。照度、全般照明と局部照明、明順応・暗順応、グレア。用語の定義がそのまま問われます。
先生、『採光』と『照明』って、同じことじゃないんですかぁ?
違うのよ。採光は自然光を取り入れること、照明は人工の光を使うこと。
窓か、電灯か、の違いね。
明るさの単位は照度、ルクスですね。
作業面がどれだけ明るいかを表します。
照明って、部屋全体を明るくするやつと、手元だけ照らすやつがあるよね?
ええ。
部屋全体が全般照明、手元を照らすのが局部照明よ。
ここで大事なのが両者のバランスなの。
全般照明の照度は、局部照明の照度の10分の1以上が望ましいとされていますね。
手元だけ極端に明るいと、周囲との差が大きくなって目が疲れます。
あー、暗い部屋でスタンドだけ点けて勉強すると目がしょぼしょぼするやつだ! あれ、ちゃんと理由あったんだ。
そのしょぼしょぼの正体のひとつがグレアよ。
まぶしさのこと。
光源が直接目に入ったり、光沢面に反射したりすると起こるの。
ふぇぇ〜、まぶしすぎるのも困るんですね。
暗いのがダメなのは分かるけど…
そう、明るければいいわけではないの。
光源を視線から外す、傘やルーバーで直接光を遮る、といった対策をとるわ。
先生、明順応と暗順応の違いも確認しておきたいです。
重要ね。
明るさに慣れるのが明順応で比較的速い。
暗さに慣れるのが暗順応で、こちらはずっと時間がかかるの。
トンネルに入った瞬間は何も見えないけれど、出た瞬間はすぐ見えるでしょう?
ほんとだ! 体育館から外に出ると一瞬まぶしいけど、すぐ慣れる。
逆に暗い倉庫に入ると当分見えない…あれか!
光の色も関係ありますか? わたし、あたたかい色のお部屋が好きです。
あるわ。
前方から明かりをとるときは、まぶしさを避けるため、光源と視線が作る角度は30度以上になるようにする。
そして光源の色は、あまり色調に差のないものを用いるのがよいとされているのよ。
確認クイズ
採光・照明に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 全般照明の照度は、局部照明の照度の10分の1以上が望ましい
- 前方から明かりをとる場合、光源と視線が作る角度は30度以上とする
- 暗順応は明順応よりも短時間で完了する
- 照度の単位はルクスであり、1ルクスは1カンデラの光源から1m離れた所で光に直角な面が受ける明るさに相当する
こたえを見る
正解: 3. 暗順応は明順応よりも短時間で完了する
誤っているのは選択肢3。暗順応(明→暗)は明順応(暗→明)より時間がかかる。明順応は数十秒〜1分程度、暗順応は数十分を要する。他の3つはいずれも正しい記述である。