労働衛生の3管理と労働衛生管理体制

作業環境管理・作業管理・健康管理という労働衛生の3本柱を整理し、それを支える管理体制の全体像をつかみます。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

労働衛生の出発点は「3管理」です。作業環境管理・作業管理・健康管理という3つの柱を、まず全体像として押さえましょう。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

先生!
『労働衛生の3管理』って、いきなり出てきたんだけど…3つも管理するの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう、3つよ。作業環境管理、作業管理、健康管理。
この順番で覚えるのが基本ね。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

整理すると、環境そのものに手を入れるのが作業環境管理、人の働き方に手を入れるのが作業管理、人の身体を診るのが健康管理、という切り分けですね。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

うぅ〜ん…ましろ、境目がぼんやりしちゃいます。
同じ『暑さ』の話でも、どっちに入るんですかぁ?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

いい迷い方をしているわ。
暑い現場に空調を入れて温度を下げるなら作業環境管理。
暑さは残したまま、作業時間を短くして休憩を挟むなら作業管理。
そして熱中症の兆候がないか健康診断で診るなら健康管理よ。

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

おお〜! 同じ暑さでも、打つ手のほうで分かれるんだ。
えっと…体育館が暑いとき、扇風機置くのが環境で、練習を短くするのが作業で、みんなの顔色見るのが健康ってことか!

深見 つむぎ(恥ずかしい) 深見 つむぎ

…あ、それ私も同じ喩えを考えていました。
悔しいけれど分かりやすいです。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

ふふ、二人とも掴めているわね。
試験では『保護具の着用は3管理のどれか』がよく問われるの。
答えは作業管理よ。
保護具は環境そのものを変えないでしょう?

雪村 ましろ(笑顔) 雪村 ましろ

あっ…環境は暑いままで、人のほうを守ってるから作業管理なんですね。
ましろ、ちょっと繋がりました。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

先生、この3管理を回していく組織のほうはどうなりますか。
人の配置の話です。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

それが労働衛生管理体制ね。
総括安全衛生管理者が全体を統括し、衛生管理者が実務を担い、産業医が医学的立場から助言する。
そして衛生委員会が調査審議の場になるの。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

監督とコーチと、チームドクターと、作戦会議…って感じ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

その理解でいいわ。
3管理に『労働衛生教育』と『総括管理』を加えて5つの管理とする整理もあるから、選択肢に出てきても慌てないでね。

確認クイズ

労働衛生の3管理に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 保護具の着用を労働者に徹底させることは、作業環境管理に該当する
  2. 局所排気装置を設置して有害物質の発散を抑えることは、作業環境管理に該当する
  3. 健康診断の結果に基づく就業上の措置は、作業管理に該当する
  4. 作業時間の短縮や作業姿勢の改善は、健康管理に該当する
こたえを見る

正解: 2. 局所排気装置を設置して有害物質の発散を抑えることは、作業環境管理に該当する

局所排気装置の設置は作業環境管理。環境そのものから有害要因を除く対策だからである。保護具の着用は環境を変えずに人を守る対策なので作業管理(選択肢1は誤り)。健康診断の事後措置は健康管理(選択肢3は誤り)。作業時間短縮・作業姿勢の改善は作業管理(選択肢4は誤り)。

深見つむぎ、戸倉ジャスミンが放課後の教室でボードゲームを楽しむ様子

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