温熱条件 — 実効温度・WBGT・至適温度

気温・湿度・気流・ふく射熱の4要素から、実効温度の3要素、WBGTの計算式、至適温度の個人差までを整理します。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

暑い・寒いを科学的に扱うのが温熱条件です。4つの要素、実効温度、WBGT、至適温度。数字と定義がそのまま出題されます。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

今日は温熱条件ね。
まず温熱要素は4つ。
気温・湿度・気流・ふく射熱よ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

ふく射熱…ストーブの前で、空気じゃなくて身体がじりじり温まる、あれですかぁ?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

まさにそれ。
直接身体に届く熱の放射ね。
さて、ここからが本番。
この4つのうち3つだけを使う指標があるの。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

実効温度ですね。
感覚温度とも呼ばれ、気温・湿度・気流の3要素で決まります。
ふく射熱は入りません。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

えっ、なんで仲間はずれ? ふく射熱だけ省くの、意地悪じゃん?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

意地悪に見えるけれど、そこがまさに出題ポイントなの。
『実効温度は4要素で決まる』という選択肢は誤り。
ここは絶対に落とせないわ。

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

うぅ…引っかけ狙いか。
よし、『実効温度はふく射熱ハブられてる』で暗記する!

深見 つむぎ(恥ずかしい) 深見 つむぎ

…その覚え方、品はないですが有効です。
認めます。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

次がWBGT。
熱中症のリスク評価に使う指標よ。
式は2種類あるから、しっかり区別してね。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

屋外で太陽照射がある場合は、0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度。
屋内、および屋外で太陽照射がない場合は、0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度。
乾球温度が式から消えるのが後者ですね。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

どっちも自然湿球温度が0.7…いちばん重い。
汗が蒸発するかどうかが、そんなに大事なんですねぇ。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

ましろさん、それがまさに核心よ。
湿度が高いと汗が蒸発せず、身体から熱が逃げない。
だから湿球の重みが大きいの。
そしてWBGT値が基準値を超えるおそれがある場合は、熱中症のリスクが高いと判断するわ。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

先生、その基準値って全員同じ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

いいえ。
作業強度で変わるし、暑熱順化の有無でも基準値は異なるの。
順化していない人のほうが基準値は厳しくなるわ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

最後に至適温度ですね。
これは万人共通の一点ではなく、作業強度や年齢等で異なり、個人差があります。

確認クイズ

温熱条件に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 実効温度は、気温・湿度・気流・ふく射熱の4つの要素で決まる
  2. 屋内におけるWBGT値は、0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度で求められる
  3. 至適温度は、すべての労働者について同一の値となる
  4. WBGT基準値は、暑熱順化の有無にかかわらず一定である
こたえを見る

正解: 2. 屋内におけるWBGT値は、0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度で求められる

屋内および屋外で太陽照射がない場合のWBGT=0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度が正しい。実効温度は気温・湿度・気流の3要素でふく射熱を含まない(選択肢1は誤り)。至適温度は作業強度・年齢等で異なり個人差がある(選択肢3は誤り)。WBGT基準値は暑熱順化の有無で異なる(選択肢4は誤り)。

雪村ましろが美術室で水彩画を楽しむ様子

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