有害因子の分類と職業性疾病の全体像

化学的・物理的・生物学的・作業様態という4つの有害因子の分類と、職業性疾病・労働衛生の3管理という全体地図を最初に押さえます。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

労働衛生 (有害業務) の入口は「職場にはどんな有害因子があるのか」を地図として持つことです。分類を先に押さえると、あとの個別知識が驚くほど整理されます。

戸倉 ジャスミン(うるうる) 戸倉 ジャスミン

先生! 有害業務って、なんかもう名前からして怖いんだけど。
あたし、覚えること多すぎて頭パンクしそう。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

焦らなくていいわ。
最初にやるのは暗記じゃなくて分類。
職場の有害因子は、大きく4つのグループに分けられるの。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

化学的因子、物理的因子、生物学的因子、そして作業様態による因子ですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう、4つ。
化学的因子は有機溶剤や金属、有害ガス。
物理的因子は暑さ寒さ、気圧、騒音、振動、放射線。
生物学的因子は細菌やウイルス。
ここまではイメージしやすいでしょう?

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

でも先生、4つめの『作業様態』って、なんだか他の3つと毛色がちがう気がします…。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

鋭いところに気づいたわね。
作業様態は『何を扱うか』じゃなくて『どう働くか』の問題なの。
重量物を繰り返し持ち上げれば腰痛、同じ姿勢で上肢を使い続ければ頸肩腕障害。
物質そのものが毒なわけじゃない。

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

あー! 分かる分かる。
バド部で同じフォーム振り続けたら肩やられる的な?

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

ジャスミンさん、それ意外と的確です。
動作そのものが負荷になる、という点は同じですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そして、これらの因子にばく露されて起こる病気を職業性疾病と呼ぶわ。
原因物質と症状の組合せを問う問題が、この分野の主戦場よ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

原因と結果を、対にして覚えていくんですね…。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

その通り。
そして対策の柱が労働衛生の3管理。
作業環境管理で環境そのものを整え、作業管理で働き方を整え、健康管理で人を診る。
この3本柱ね。

戸倉 ジャスミン(笑顔) 戸倉 ジャスミン

よっしゃ、地図はもらった! あとは埋めてくだけだね。

確認クイズ

職場の有害因子の分類に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. 騒音や振動は、化学的因子に分類される。
  2. レジオネラ属菌やウイルスは、生物学的因子に分類される。
  3. 有機溶剤の蒸気は、物理的因子に分類される。
  4. 重量物の取扱いによる腰痛は、生物学的因子による健康障害である。
こたえを見る

正解: 2. レジオネラ属菌やウイルスは、生物学的因子に分類される。

細菌・ウイルス・真菌などは生物学的因子。騒音・振動は物理的因子(選択肢1は誤り)、有機溶剤の蒸気は化学的因子(選択肢3は誤り)、重量物取扱いによる腰痛は作業様態による健康障害(選択肢4は誤り)。

香月リサ先生、深見つむぎが図書室で読書会を楽しむ様子

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