金属の2回目は、マンガン・クロム・ベリリウム・砒素、そして「金属熱」です。金属熱は熱中症と混同させる定番のひっかけなので、特に注意して読んでください。
先生、金属まだあるの? もうお腹いっぱいなんだけど…。
あらあら。
でもここを越えれば金属は終わりよ。
しかも今日の主役はどれも『症状が個性的』だから、意外と覚えやすいの。
まずマンガンですね。
パーキンソン病に似た症状が出ます。
パーキンソン病…って、手がふるえたり、動きにくくなったりする、あれ?
そう。
筋肉がこわばって、歩き出しにくくなって、表情も乏しくなる。
マンガンは『動きの病気』とセットで覚えてね。
次に六価クロム。
肺がん・上気道がんに加えて、鼻中隔穿孔が特徴的です。
びちゅうかく…せんこう? 鼻に穴があくってこと? マジで!?
そう、左右の鼻の穴を隔てる壁に穴があくの。
クロムといえば鼻中隔穿孔。
この一対はほぼ毎回どこかで顔を出すわ。
ベリリウムはそのままベリリウム肺。
慢性の肺の病気ですね。
名前がそのまま病名になってるの、すこし親切です…えへへ。
ふふ、たしかにね。
そして砒素は皮膚に出るのが特徴。
角化症や黒皮症、それに皮膚がんや肺がんね。
砒素にも鼻中隔穿孔はありますが、クロムと紛らわしいので、砒素は『皮膚の角化症』を旗印にしましょう。
クロムは鼻、砒素は皮膚。
決め打ちすれば選択肢で迷いません。
最後に金属熱。
亜鉛や銅のヒュームを吸うと、数時間後に悪寒と発熱が出るの。
熱? じゃあ暑いところで働いた熱中症ってこと?
違うのよ、そこが罠。
金属熱は暑さとは無関係、ヒュームを吸ったことによる中毒。
『高温環境による熱中症の一種である』という選択肢は、迷わず切ってちょうだい。
確認クイズ
金属等による健康障害に関する記述として、正しいものはどれか。
- 金属熱は、高温環境下での作業によって生じる熱中症の一種である。
- マンガン中毒では、筋のこわばりや歩行障害など、パーキンソン病に似た症状がみられる。
- ベリリウムによる健康障害では、鼻中隔穿孔が最も特徴的である。
- 砒素による慢性中毒の典型的な症状は、貧血と伸筋麻痺である。
こたえを見る
正解: 2. マンガン中毒では、筋のこわばりや歩行障害など、パーキンソン病に似た症状がみられる。
マンガン中毒はパーキンソン病様症状が特徴。金属熱は亜鉛・銅などのヒューム吸入による中毒で、熱中症とは無関係(選択肢1は誤り)。鼻中隔穿孔が特徴的なのはクロム(選択肢3は誤り)。貧血・伸筋麻痺は鉛中毒(選択肢4は誤り)。