最終回は、突然死につながる脳と心臓の病気、そして窒息への対応です。狭心症と心筋梗塞の違いが最大の論点です。
最後は脳血管障害と虚血性心疾患ね。
まず脳から。
大きく2つに分かれるわ。
出血性と虚血性ですね。
出血性は脳出血とくも膜下出血。
虚血性は脳梗塞で、これは脳血栓症と脳塞栓症に分けられます。
血が出るか、血が詰まるか…真逆じゃん? なのに同じ『脳血管障害』でくくるんだ。
血管が原因、という点で共通しているのよ。
さて、くも膜下出血には非常に特徴的な症状があるの。
ましろさん、聞いたことはあるかしら。
うぅ〜ん…『今までに経験したことのない頭痛』…でしょうか?
近いわ。
定番の表現は『急に頭を殴られたような激しい頭痛』ね。くも膜下出血の典型的な症状よ。
殴られたような…そんな痛みがいきなり来るの? こわすぎる。
脳梗塞のうち、脳血栓症は脳の血管自体が動脈硬化で詰まるもの。
脳塞栓症は、心臓などでできた血栓が流れてきて脳の血管を塞ぐものですね。
その場で詰まるか、よそから流れてくるか…なんだか、川に流れてきた枝が橋に引っかかるみたいです。
ましろさんの比喩は本当に上手ね。
では心臓。
狭心症と心筋梗塞、この違いが最重要よ。
狭心症は一過性の心筋虚血で、痛みは通常数分、長くても15分以内には治まります。
心筋の壊死は起こりません。
そして心筋梗塞は冠動脈が詰まって、心筋が壊死してしまう。
痛みは1時間以上続くこともあるわ。
つまり…短くて治まるのが狭心症、長く続いて壊れちゃうのが心筋梗塞。
時間で見分けるってこと?
そう。
数分〜15分以内か、1時間以上か。
この対比が試験では狙われるわ。
もちろん現場では自己判断せず、すぐ救急要請よ。
最後に窒息ですね。
気道に異物が詰まった場合、意識があれば背部叩打法や腹部突き上げ法を行い、反応がなくなれば直ちに胸骨圧迫を開始します。
…ここで、最初に習った胸骨圧迫に戻ってくるんですね。
ぜんぶ、つながってました。
ほんとだ…ましろちゃん、最後にいいこと言った。
よっしゃ、あたし、この分野は戦える気がする!
確認クイズ
脳血管障害および虚血性心疾患に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 狭心症は心筋の壊死を伴い、痛みが1時間以上続くこともある
- 心筋梗塞は一過性の心筋虚血であり、痛みは15分以内に治まる
- くも膜下出血は、急に頭を殴られたような激しい頭痛で発症することが多い
- 脳梗塞は、脳の血管が破れて出血する疾患である
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正解: 3. くも膜下出血は、急に頭を殴られたような激しい頭痛で発症することが多い
くも膜下出血は「急に頭を殴られたような激しい頭痛」が特徴。選択肢1と2は狭心症と心筋梗塞の説明が入れ替わっている。狭心症は一過性で数分〜15分以内、心筋梗塞は心筋の壊死を伴い痛みが1時間以上続くこともある。脳梗塞は血管が詰まる虚血性の疾患であり、破れるのは脳出血(選択肢4は誤り)。