肺動脈には静脈血が流れている——理屈が分かれば当たり前、知らなければ必ず引っかかる。血液の旅路をたどりましょう。
今日は血液の循環経路。
まず体循環から。
左心室を出発して、大動脈から全身へ、そして大静脈を通って右心房に戻る。
続いて肺循環ですね。
右心室から肺動脈で肺へ行き、肺静脈で左心房へ戻ります。
うわ、名前が似ててこんがらがる…左と右、動脈と静脈…うぅ、頭追いつかない〜。
焦らなくていいわ、ジャスミンさん。
ひとつだけ約束を覚えて。
動脈と静脈は、血の色ではなく『流れの向き』で決まるの。
流れの向き…?
動脈は心臓から出ていく血管、静脈は心臓へ戻る血管。
それだけよ。
だとすると——肺動脈は右心室から『出ていく』ので動脈。
でも、そこを流れているのは全身から戻ってきたばかりの、酸素の少ない血液です。
そこよ。
肺動脈には静脈血が流れ、肺静脈には動脈血が流れる。
名前と中身が食い違う唯一の場所なの。
マジで!? 名前で判断したら死ぬやつじゃん、これ…
えっと…つまり、肺で酸素をもらった帰り道だから、肺静脈のほうがきれいな血なんですねぇ。
その通りよ、ましろさん。
酸素に富む血液を動脈血、酸素が少なく二酸化炭素の多い血液を静脈血というの。
最後に血圧を。
心臓が収縮したときが最高血圧、拡張したときが最低血圧です。
高血圧が続くと動脈硬化を進め、心臓や脳の病気につながるわ。
健康診断で血圧を測る意味はそこにあるのよ。
試合前に心臓バクバクなのは、ちゃんと理由があったんだな…よっしゃ、循環はこれで整理できた!
確認クイズ
血液循環に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 肺動脈には動脈血が、肺静脈には静脈血が流れる
- 肺動脈には静脈血が、肺静脈には動脈血が流れる
- 体循環は右心室から始まり、大動脈を経て全身に向かう
- 動脈とは酸素を多く含む血液が流れる血管をいう
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正解: 2. 肺動脈には静脈血が、肺静脈には動脈血が流れる
肺動脈には静脈血、肺静脈には動脈血が流れる。肺循環は右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房。選択肢1は逆。選択肢3は誤りで体循環は左心室から始まる。選択肢4も誤りで、動脈とは心臓から出ていく血液が流れる血管をいう。