かさぶたができるとき、血液の中では何が起きているのか。そして血液型を決めているのは何なのか。用語が命の単元です。
先生、転んでヒザすりむいたとき、しばらくすると血が固まるじゃん? あれって何が起きてるの?
いい題材ね。血液の凝固よ。
血漿の中に溶けているフィブリノーゲン——線維素原ともいうけれど、これがフィブリンという繊維に変わるの。
溶けていたものが繊維になって、その網に血球が絡めとられ、塊になる——という流れですね。
ぽわわ〜…網ですくうみたいで、なんだかきれいな感じがします。
そう、その網が血餅ね。
試験ではこの一文がそのまま問われるわ。
『フィブリノーゲンがフィブリンに変化する現象』——順番を逆に書いた選択肢に注意して。
ちょっと待って。
血漿と血清って、なんか似た名前のやつがあった気がする…あれ、どう違うの?
よく思い出したわね。血清は、血漿からフィブリノーゲンを除いたものよ。
つまり、凝固に使われてフィブリノーゲンが抜けた残りの液体が血清、という理解で合っていますか。
その通り。
血漿-フィブリノーゲン=血清。
この引き算をそのまま覚えてしまいなさい。
あの…血液型の話も気になります。
ABO式って、何で決まるんですかぁ?
赤血球の表面にある凝集原と、血清の中にある凝集素の組み合わせで決まるの。
自分がもっていない凝集原に対する抗体を血清中にもつ、というのが基本ルールですね。
そこから答えが出るわ。
A型の人は赤血球にA凝集原をもつ。
だから血清には、Bに対する抗体——抗B抗体、凝集素βをもっているの。
自分にないほうを攻撃する抗体を持ってるってことか。
よっしゃ、あたしわかった気がする!
…その勢いのまま、B型の血清には何があるか答えられますか。
えっ。
……えっと、抗A抗体!
合ってる?
正解よ。
ふふ、いい詰め方をするわね、つむぎさん。
確認クイズ
血液の凝固及び血液型に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 血液の凝固は、血漿中のフィブリンが線維素原(フィブリノーゲン)に変化する現象である
- 血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲン(線維素原)がフィブリンに変化する現象である
- 血清とは、血漿に赤血球を加えたものをいう
- A型の血清には抗A抗体が含まれている
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正解: 2. 血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲン(線維素原)がフィブリンに変化する現象である
血液の凝固は、フィブリノーゲン(線維素原)がフィブリン(線維素)に変化する現象。選択肢1は変化の向きが逆。選択肢3は誤りで、血清は血漿からフィブリノーゲンを除いたもの。選択肢4も誤りで、A型の血清には抗B抗体(凝集素β)が含まれる。