血液(2) 血液の凝固と血液型

フィブリノーゲンからフィブリンへ。凝固のしくみと、血漿と血清の違い、ABO式血液型を決める凝集原・凝集素を整理します。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

かさぶたができるとき、血液の中では何が起きているのか。そして血液型を決めているのは何なのか。用語が命の単元です。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

先生、転んでヒザすりむいたとき、しばらくすると血が固まるじゃん? あれって何が起きてるの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

いい題材ね。血液の凝固よ。
血漿の中に溶けているフィブリノーゲン——線維素原ともいうけれど、これがフィブリンという繊維に変わるの。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

溶けていたものが繊維になって、その網に血球が絡めとられ、塊になる——という流れですね。

雪村 ましろ(笑顔) 雪村 ましろ

ぽわわ〜…網ですくうみたいで、なんだかきれいな感じがします。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう、その網が血餅ね。
試験ではこの一文がそのまま問われるわ。
『フィブリノーゲンがフィブリンに変化する現象』——順番を逆に書いた選択肢に注意して。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

ちょっと待って。
血漿と血清って、なんか似た名前のやつがあった気がする…あれ、どう違うの?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

よく思い出したわね。血清は、血漿からフィブリノーゲンを除いたものよ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

つまり、凝固に使われてフィブリノーゲンが抜けた残りの液体が血清、という理解で合っていますか。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

その通り。
血漿-フィブリノーゲン=血清。
この引き算をそのまま覚えてしまいなさい。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

あの…血液型の話も気になります。
ABO式って、何で決まるんですかぁ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

赤血球の表面にある凝集原と、血清の中にある凝集素の組み合わせで決まるの。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

自分がもっていない凝集原に対する抗体を血清中にもつ、というのが基本ルールですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そこから答えが出るわ。
A型の人は赤血球にA凝集原をもつ。
だから血清には、Bに対する抗体——抗B抗体、凝集素βをもっているの。

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

自分にないほうを攻撃する抗体を持ってるってことか。
よっしゃ、あたしわかった気がする!

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

…その勢いのまま、B型の血清には何があるか答えられますか。

戸倉 ジャスミン(あせる) 戸倉 ジャスミン

えっ。
……えっと、抗A抗体!
合ってる?

香月 リサ 先生(笑い) 香月 リサ 先生

正解よ。
ふふ、いい詰め方をするわね、つむぎさん。

確認クイズ

血液の凝固及び血液型に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 血液の凝固は、血漿中のフィブリンが線維素原(フィブリノーゲン)に変化する現象である
  2. 血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲン(線維素原)がフィブリンに変化する現象である
  3. 血清とは、血漿に赤血球を加えたものをいう
  4. A型の血清には抗A抗体が含まれている
こたえを見る

正解: 2. 血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲン(線維素原)がフィブリンに変化する現象である

血液の凝固は、フィブリノーゲン(線維素原)がフィブリン(線維素)に変化する現象。選択肢1は変化の向きが逆。選択肢3は誤りで、血清は血漿からフィブリノーゲンを除いたもの。選択肢4も誤りで、A型の血清には抗B抗体(凝集素β)が含まれる。

香月リサ先生、深見つむぎ、雪村ましろ、戸倉ジャスミンがテーブル謎解きゲームを楽しむ様子

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