腰痛は業務上疾病のなかでも件数の多い代表選手です。重量物取扱いの数値基準と、作業姿勢の原則を押さえましょう。
先生! 腰痛って、労働衛生の試験に出るの? なんか、おじさんの持病ってイメージが…
それが大きな誤解ね。
業務上疾病のなかで腰痛は非常に件数が多いの。
年齢も業種も選ばないわ。
腰痛予防対策指針では、重量物の取扱い作業や、立ち作業、座り作業、介護・看護作業などが対象とされています。
そう。
まず数値。
満18歳以上の男性が人力のみで取り扱う重量は、体重のおおむね40%以下となるようにするの。
体重の40%…わたし、けっこう軽いので…かなり少ないですねぇ。
そして満18歳以上の女性は、男性が取り扱うことのできる重量の60%位まで。
つまり体重のおおむね24%程度が目安になるわ。人力による重量物取扱いは、そもそも減らすのが第一よ。
つまり、まず機械に持たせろ、と。
その通り。
自動化・省力化が最優先。
次に作業姿勢よ。
荷物を持ち上げるとき、どう構えるのが正しいと思う?
腰を曲げて…いや違うな、膝を曲げてしゃがむ! バドでもシャトル拾うとき、腰から折ると腰が死ぬ!
正解よ。
膝を曲げ、腰を落として、できるだけ身体を対象物に近づけて持つ。
腰をかがめて膝を伸ばしたまま持ち上げるのが最悪のパターンね。
身体をねじりながら持ち上げる動作も危険ですね。
持ち上げてから足で向きを変える、が原則です。
よく分かっているわ。
そして健康管理。
重量物取扱い作業などに常時従事する労働者には、腰痛健康診断を行うの。
配置前と、その後6か月以内ごとに1回、定期によ。
6か月…情報機器作業のときは1年でしたよね? 混ざりそうです。
腰痛は6か月、情報機器作業は1年。
並べて覚えるのが確実ですね。
うぅ…数字が増えていく…でも、腰は一度やったら一生ものだって先輩が言ってた。
ちゃんと覚える。
確認クイズ
職場における腰痛予防対策に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 満18歳以上の男性が人力のみで取り扱う重量は、体重のおおむね40%以下となるようにする
- 満18歳以上の女性が取り扱う重量は、男性が取り扱うことのできる重量の90%位までとする
- 重量物を持ち上げるときは、膝を伸ばしたまま腰をかがめて持ち上げる
- 腰痛の健康診断は、配置前および1年以内ごとに1回、定期に行う
こたえを見る
正解: 1. 満18歳以上の男性が人力のみで取り扱う重量は、体重のおおむね40%以下となるようにする
男性は体重のおおむね40%以下が正しい。女性は男性が取り扱える重量の60%位まで(選択肢2は誤り)。持ち上げは膝を曲げて腰を落とし身体を近づける(選択肢3は誤り)。腰痛健康診断は配置前および6か月以内ごとに1回(選択肢4は誤り。1年は情報機器作業健康診断)。