腰痛予防対策 — 重量物取扱いと作業姿勢

人力で扱ってよい重量の目安、正しい持ち上げ姿勢、そして6か月ごとの腰痛健康診断を整理します。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

腰痛は業務上疾病のなかでも件数の多い代表選手です。重量物取扱いの数値基準と、作業姿勢の原則を押さえましょう。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

先生! 腰痛って、労働衛生の試験に出るの? なんか、おじさんの持病ってイメージが…

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

それが大きな誤解ね。
業務上疾病のなかで腰痛は非常に件数が多いの。
年齢も業種も選ばないわ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

腰痛予防対策指針では、重量物の取扱い作業や、立ち作業、座り作業、介護・看護作業などが対象とされています。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
まず数値。
満18歳以上の男性が人力のみで取り扱う重量は、体重のおおむね40%以下となるようにするの。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

体重の40%…わたし、けっこう軽いので…かなり少ないですねぇ。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そして満18歳以上の女性は、男性が取り扱うことのできる重量の60%位まで。
つまり体重のおおむね24%程度が目安になるわ。人力による重量物取扱いは、そもそも減らすのが第一よ。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

つまり、まず機械に持たせろ、と。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

その通り。
自動化・省力化が最優先。
次に作業姿勢よ。
荷物を持ち上げるとき、どう構えるのが正しいと思う?

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

腰を曲げて…いや違うな、膝を曲げてしゃがむ! バドでもシャトル拾うとき、腰から折ると腰が死ぬ!

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

正解よ。
膝を曲げ、腰を落として、できるだけ身体を対象物に近づけて持つ。
腰をかがめて膝を伸ばしたまま持ち上げるのが最悪のパターンね。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

身体をねじりながら持ち上げる動作も危険ですね。
持ち上げてから足で向きを変える、が原則です。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

よく分かっているわ。
そして健康管理。
重量物取扱い作業などに常時従事する労働者には、腰痛健康診断を行うの。
配置前と、その後6か月以内ごとに1回、定期によ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

6か月…情報機器作業のときは1年でしたよね? 混ざりそうです。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

腰痛は6か月、情報機器作業は1年。
並べて覚えるのが確実ですね。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

うぅ…数字が増えていく…でも、腰は一度やったら一生ものだって先輩が言ってた。
ちゃんと覚える。

確認クイズ

職場における腰痛予防対策に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 満18歳以上の男性が人力のみで取り扱う重量は、体重のおおむね40%以下となるようにする
  2. 満18歳以上の女性が取り扱う重量は、男性が取り扱うことのできる重量の90%位までとする
  3. 重量物を持ち上げるときは、膝を伸ばしたまま腰をかがめて持ち上げる
  4. 腰痛の健康診断は、配置前および1年以内ごとに1回、定期に行う
こたえを見る

正解: 1. 満18歳以上の男性が人力のみで取り扱う重量は、体重のおおむね40%以下となるようにする

男性は体重のおおむね40%以下が正しい。女性は男性が取り扱える重量の60%位まで(選択肢2は誤り)。持ち上げは膝を曲げて腰を落とし身体を近づける(選択肢3は誤り)。腰痛健康診断は配置前および6か月以内ごとに1回(選択肢4は誤り。1年は情報機器作業健康診断)。

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