心の健康づくり計画と「4つのケア」。誰が誰をケアするのか、その組合せを正確に区別できるかが勝負です。
今日はメンタルヘルスケアね。
まず、事業者は心の健康づくり計画を策定するの。
この計画は衛生委員会等で十分に調査審議を行い、中長期的な視点に立って継続的・計画的に進めるものですね。
でさ、実際に誰が心のケアするの? 先生? お医者さん?
そこが今日の核心。
『4つのケア』というのがあるの。
セルフケア、ラインによるケア、事業場内産業保健スタッフ等によるケア、事業場外資源によるケア。
ふぇぇ〜、4つも…。
ましろ、混ざっちゃいそうです。
大丈夫、距離の順に並んでいるだけよ。
自分 → 上司 → 社内の専門職 → 社外の専門機関。
同心円が広がっていくイメージね。
あっ…自分から、だんだん遠くへ。
それなら分かります!
整理すると、セルフケアは労働者自身がストレスに気づき対処すること。
ラインによるケアは管理監督者が職場環境等の改善や労働者の相談対応を行うこと。
そう。
3つ目は産業医、衛生管理者、保健師などによるケア。
4つ目は事業場外の医療機関や地域の専門機関を活用するケアよ。
ラインによるケア…って、部活でいうキャプテンが部員の様子を見るやつ?
近いわね。
『ライン』は指揮命令系統のこと。
日常的に部下を見ている上司だからこそ気づける変化がある、という発想なの。
留意事項として、心の健康問題は評価が難しく、個人差が大きいこと。
また、労働者の個人情報の保護に配慮しなければならないことが挙げられていますね。
重要な指摘よ。
健康情報はきわめて機微な情報だから、本人の同意を得ることが原則。
それと、心の健康問題を理由とした不利益な取扱いをしてはならないわ。
…相談したせいで不利になるなら、誰も相談できなくなっちゃいますもんね。
ましろちゃん、たまにすごく核心つくよね…。
確認クイズ
メンタルヘルスケアの『4つのケア』に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- セルフケアとは、労働者自身がストレスに気づき、これに対処することをいう
- ラインによるケアとは、管理監督者が行う職場環境等の改善や労働者からの相談対応をいう
- 事業場内産業保健スタッフ等によるケアには、産業医や衛生管理者によるケアが含まれる
- 事業場外資源によるケアとは、労働者の家族が行うケアをいう
こたえを見る
正解: 4. 事業場外資源によるケアとは、労働者の家族が行うケアをいう
誤っているのは選択肢4。事業場外資源によるケアとは、事業場外の医療機関や専門機関などの外部資源を活用したケアであり、家族によるケアを指すものではない。他の3つは4つのケアの説明として正しい。