病気を治すだけでなく、健康を積極的に高めていく。それがTHP、事業場における労働者の健康保持増進のための指針です。
先生、THPってなに? また新しいアルファベット出てきた〜。
THP、トータル・ヘルスプロモーション・プランね。
病気の人を治すのではなく、すべての働く人の健康を保ち、さらに増進していく取組みよ。
健康診断が『悪いところを見つける』方向だとすると、THPは『よい状態をさらに引き上げる』方向、ということですね。
うまい対比だわ。
だからTHPの対象は、健康上の問題を抱えている人だけではないの。
すべての労働者よ。
ここは出題される点ね。
元気な人も入るんですねぇ。
なんだか…部活の全員参加のストレッチみたいです。
あ、それ分かる! ケガした人だけじゃなくて、全員でやるやつ。
あたし、あれ地味に効いてると思う。
二人ともいい理解ね。
進め方としては、事業者が表明を行い、推進体制を確立して、課題を把握し、目標を設定して、計画を作成・実施し、評価して改善する。
この流れよ。
指針は近年改正され、従来の『個人』を対象とした健康づくりから、『集団』への視点も重視する方向へ変わりましたね。
ポピュレーションアプローチの考え方が加わったと理解しています。
よく調べているわね。
健康測定の結果に基づいて、運動指導、メンタルヘルスケア、栄養指導、口腔保健指導、保健指導といった健康指導を行うわ。
口の中まで入ってるんだ! 歯って、そんなに大事?
とても大事よ。
噛めることは食べることに直結するし、口腔の健康は全身の健康と結びついているの。
労働衛生でもきちんと項目に入っているわ。
ましろのおばあちゃんも同じこと言ってました…『歯が達者なうちは元気』って。
実感の伴った証言ですね。
指針の理屈より説得力があります。
ふふ。
制度は結局、そういう当たり前を守るためにあるのよ。
確認クイズ
事業場における労働者の健康保持増進(THP)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- THPの対象は、健康上の問題を抱えている労働者に限られる
- THPは、すべての労働者を対象とした健康の保持増進のための取組みである
- THPにおける健康指導には、栄養指導は含まれない
- THPは、疾病に罹患した労働者の治療を事業者が行う制度である
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正解: 2. THPは、すべての労働者を対象とした健康の保持増進のための取組みである
THPはすべての労働者を対象とした健康保持増進の取組みである。問題を抱えた者に限られない(選択肢1は誤り)。健康指導には運動指導・メンタルヘルスケア・栄養指導・口腔保健指導・保健指導が含まれる(選択肢3は誤り)。治療を行う制度ではなく、健康の保持増進を図る取組みである(選択肢4は誤り)。