やけどの深度分類は必ず出ます。I度・II度・III度の見分け方と、水疱を破らないという原則。そして熱中症の救急処置です。
やけどって、軽いのと重いのがあるじゃん? あれ、どう分けてるの?
熱傷は深さで3段階に分けるの。
I度は表皮のみで、皮膚が赤くなる発赤。
II度は真皮に達し、水疱ができる。
III度は皮膚が白くなり、組織が壊死するわ。
水ぶくれができたら、II度なんですね…。
あの、水ぶくれって、潰していいんですかぁ?
絶対にダメよ、ましろさん。
水疱は破ってはいけないの。
あの膜が、下の皮膚を細菌から守っている天然の覆いだから。
うわ、あたし普通に潰してた…だってムズムズするじゃん?
…ジャスミンさん。
その一言で感染症の話が全部台無しになりました。
もう潰さないでください。
ひゃっ、ごめんって! もう潰さない、絶対!
ふふ。
応急手当の基本は、とにかく早く冷やすこと。
水道水などの清潔な流水で、痛みが和らぐまで十分に冷やすの。
衣服の上から熱傷を負った場合、無理に衣服を脱がさず、衣服の上から冷やすのが原則ですね。
皮膚が一緒に剥がれるおそれがあるためです。
その通りよ。
次に化学薬品による損傷。
これは大量の水で洗い流すことが基本ね。
中和しようとして別の薬品をかけてはいけないわ。
ちょっと待って。
中和したくなるじゃん? 酸には塩基、みたいな。
気持ちは分かるけれど、中和反応そのものが熱を出して、かえって傷を深くするの。
とにかく水。
大量の水よ。
電撃傷にも注意ですね。
表面の傷が小さく見えても、体内の損傷は深刻な場合があります。
重要よ。
そして熱中症。
涼しい場所へ移し、衣服を緩め、身体を冷やす。
意識がはっきりしていて自力で水分がとれるなら、水分と塩分を補給するわ。
…意識がはっきりしていないときは、飲ませちゃいけないんですね。
そのとおり。
誤嚥のおそれがあるから、無理に飲ませてはいけない。
直ちに医療機関へ搬送よ。
確認クイズ
熱傷(やけど)の応急手当に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 水疱ができた場合は、破って清潔なガーゼを当てる
- 熱傷II度は、皮膚が白くなり組織が壊死した状態をいう
- 水疱ができた場合は破らず、清潔なガーゼ等で覆う
- 化学薬品が付着した場合は、直ちに中和剤をかけて中和する
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正解: 3. 水疱ができた場合は破らず、清潔なガーゼ等で覆う
水疱は破らず、清潔なガーゼ等で覆うのが正しい。水疱の膜は細菌感染を防ぐ役割を持つ(選択肢1は誤り)。II度は水疱、III度が白色・組織壊死(選択肢2は誤り)。化学薬品は大量の水で洗い流すのが基本で、中和は発熱により損傷を深めるおそれがある(選択肢4は誤り)。