熱傷・化学薬品・電撃傷と熱中症の救急処置

熱傷のI度・II度・III度の分類、水疱を破らない原則、化学薬品は水で洗い流すこと、熱中症の応急手当を整理します。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

やけどの深度分類は必ず出ます。I度・II度・III度の見分け方と、水疱を破らないという原則。そして熱中症の救急処置です。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

やけどって、軽いのと重いのがあるじゃん? あれ、どう分けてるの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

熱傷は深さで3段階に分けるの。
I度は表皮のみで、皮膚が赤くなる発赤。
II度は真皮に達し、水疱ができる。
III度は皮膚が白くなり、組織が壊死するわ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

水ぶくれができたら、II度なんですね…。
あの、水ぶくれって、潰していいんですかぁ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

絶対にダメよ、ましろさん。
水疱は破ってはいけないの。
あの膜が、下の皮膚を細菌から守っている天然の覆いだから。

戸倉 ジャスミン(恥ずかしい) 戸倉 ジャスミン

うわ、あたし普通に潰してた…だってムズムズするじゃん?

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

…ジャスミンさん。
その一言で感染症の話が全部台無しになりました。
もう潰さないでください。

戸倉 ジャスミン(あせる) 戸倉 ジャスミン

ひゃっ、ごめんって! もう潰さない、絶対!

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

ふふ。
応急手当の基本は、とにかく早く冷やすこと。
水道水などの清潔な流水で、痛みが和らぐまで十分に冷やすの。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

衣服の上から熱傷を負った場合、無理に衣服を脱がさず、衣服の上から冷やすのが原則ですね。
皮膚が一緒に剥がれるおそれがあるためです。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

その通りよ。
次に化学薬品による損傷。
これは大量の水で洗い流すことが基本ね。
中和しようとして別の薬品をかけてはいけないわ。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

ちょっと待って。
中和したくなるじゃん? 酸には塩基、みたいな。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

気持ちは分かるけれど、中和反応そのものが熱を出して、かえって傷を深くするの。
とにかく水。
大量の水よ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

電撃傷にも注意ですね。
表面の傷が小さく見えても、体内の損傷は深刻な場合があります。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

重要よ。
そして熱中症。
涼しい場所へ移し、衣服を緩め、身体を冷やす。
意識がはっきりしていて自力で水分がとれるなら、水分と塩分を補給するわ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

…意識がはっきりしていないときは、飲ませちゃいけないんですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そのとおり。
誤嚥のおそれがあるから、無理に飲ませてはいけない。
直ちに医療機関へ搬送よ。

確認クイズ

熱傷(やけど)の応急手当に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 水疱ができた場合は、破って清潔なガーゼを当てる
  2. 熱傷II度は、皮膚が白くなり組織が壊死した状態をいう
  3. 水疱ができた場合は破らず、清潔なガーゼ等で覆う
  4. 化学薬品が付着した場合は、直ちに中和剤をかけて中和する
こたえを見る

正解: 3. 水疱ができた場合は破らず、清潔なガーゼ等で覆う

水疱は破らず、清潔なガーゼ等で覆うのが正しい。水疱の膜は細菌感染を防ぐ役割を持つ(選択肢1は誤り)。II度は水疱、III度が白色・組織壊死(選択肢2は誤り)。化学薬品は大量の水で洗い流すのが基本で、中和は発熱により損傷を深めるおそれがある(選択肢4は誤り)。

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