細菌以外の食中毒です。ノロウイルス、フグやキノコの自然毒、そしてヒスタミンなどの化学性食中毒を押さえましょう。
先生、ノロウイルスって聞いたことある! 冬に流行るやつだよね?
そう、ノロウイルスは冬季に多いのが特徴。
嘔吐、下痢、腹痛が主な症状よ。
細菌と違い、ウイルスは食品中では増殖しませんね。
人の腸管内で増殖します。
ごく少量でも発症するのが厄介です。
じゃあ…どうやって防ぐんですかぁ? 消毒でしょうか。
そこが重要なの、ましろさん。
ノロウイルスには、エタノールや逆性石けんの消毒効果はあまり期待できないのよ。
えっ、マジで!? アルコール効かないの? じゃあどうすんの!
有効なのは十分な加熱。
中心部を85〜90℃で90秒以上加熱するのが目安よ。
それと石けんによる手洗い、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒ね。
『アルコールが効かない』は選択肢によく出ます。
逆に『エタノールによる消毒が有効である』とあれば誤り、と判断できますね。
その通り。
次に自然毒ね。
フグの毒はテトロドトキシン、毒キノコ、じゃがいもの芽のソラニンなどよ。
じゃがいもの芽! おばあちゃんに『芽はえぐれ』って言われてたやつ、ちゃんと毒だったんだ…
貝の毒も自然毒なんですよね? わたし、貝が好きなので気になります。
ええ、麻痺性貝毒などがあるわ。
よく分かっているわね。
そして最後が化学性食中毒よ。
ヒスタミンが代表ですね。
赤身魚に含まれるヒスチジンが分解されて生じます。
加熱しても分解されない点が要注意です。
また熱で消えないパターン! さっきのブドウ球菌と同じじゃん?
そう、そこは共通して覚えておくといいわ。
『加熱すれば必ず安全』は、労働衛生では通用しない。
この一文を胸に刻んでおいて。
確認クイズ
ノロウイルスによる食中毒に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- ノロウイルスの消毒には、エタノールや逆性石けんが有効である
- ノロウイルスによる食中毒は、夏季に多発する
- ノロウイルスの失活化には、中心部を85〜90℃で90秒以上加熱することが有効である
- ノロウイルスは、食品中で活発に増殖してから人に感染する
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正解: 3. ノロウイルスの失活化には、中心部を85〜90℃で90秒以上加熱することが有効である
中心部を85〜90℃で90秒以上加熱することが有効。エタノールや逆性石けんの消毒効果は弱い(選択肢1は誤り)。ノロウイルスは冬季に多発する(選択肢2は誤り)。ウイルスは食品中では増殖せず、人の腸管内で増殖する(選択肢4は誤り)。