感染症の基礎 — 感染経路・日和見感染・不顕性感染

感染成立の3要素と感染経路の分類、そして日和見感染・不顕性感染・キャリアという紛らわしい用語を区別します。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

感染症は、成立の3要素と感染経路の分類がすべてです。日和見感染、不顕性感染、キャリアという用語も正確に。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

感染が成立するには3つの条件が要るの。感染源、感染経路、そして宿主の感受性よ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

逆に言えば、この3つのうちどれか1つを断てば感染は防げる、ということですね。

戸倉 ジャスミン(笑顔) 戸倉 ジャスミン

おお〜、それって守り方が3通りあるってことじゃん? なんか希望あるね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
感染源を隔離する、経路を遮断する、感受性のある人に予防接種をする。
対策はこの3方向よ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

感染経路には、どんな種類があるんですかぁ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

接触感染、飛沫感染、空気感染が代表ね。
それに経口感染などが加わるわ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

飛沫感染は飛沫が概ね1〜2mで落下するのに対し、空気感染は飛沫核が空気中を長く漂います。
結核や麻しんが空気感染の代表ですね。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

距離で防げるのが飛沫、距離じゃ防げないのが空気…ってこと? そりゃ空気のほうが厄介じゃん。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

まさにそう。
次は用語よ。日和見感染、分かるかしら。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

『日和見』…ましろ、文芸部なので言葉は分かります。
様子をうかがう、ですよね。
…弱ってるときを狙ってくる、みたいな?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

見事な語感よ、ましろさん。
ふだんは何ともない弱い病原体が、抵抗力が落ちたときに感染症を起こす。
それが日和見感染ね。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

それから不顕性感染とキャリアです。
感染しているのに症状が出ないのが不顕性感染、症状がないまま病原体を保有し続けるのがキャリアですね。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

つまり…元気そうに見えても、うつす側かもしれないってこと? ちょっと怖いじゃん。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

だからこそ、症状の有無だけに頼らない対策が必要なの。
最後に代表的な感染症。
インフルエンザ、結核、風しんね。
結核は空気感染、風しんは飛沫感染よ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

風しんは、妊娠初期の女性が感染すると胎児に影響が及ぶおそれがあるため、特に注意が必要とされていますね。

確認クイズ

感染症に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 日和見感染とは、感染しても症状が現れない状態をいう
  2. 不顕性感染とは、抵抗力の低下した人が病原性の弱い病原体に感染して発症することをいう
  3. 空気感染とは、飛沫核が空気中を浮遊し、これを吸い込むことによって感染することをいう
  4. 飛沫感染では、飛沫は空気中を数十メートル浮遊し続ける
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正解: 3. 空気感染とは、飛沫核が空気中を浮遊し、これを吸い込むことによって感染することをいう

空気感染=飛沫核が空気中を浮遊し吸い込むことによる感染が正しい。選択肢1と2は説明が入れ替わっている。日和見感染は抵抗力低下時に弱い病原体で発症すること、不顕性感染は感染しても症状が出ないこと。飛沫は概ね1〜2mで落下する(選択肢4は誤り)。

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