暑さと寒さは身近なぶん、油断しがちな有害因子です。熱中症は4つの型を「なぜそうなるか」で区別できると、選択肢を機械的に切れるようになります。
熱中症なら知ってる! 部活で水分とれって毎日言われるやつ!
その通り。
でも試験では『熱中症』とひとくくりにせず、4つの型で問われるの。
熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病ね。
えーっ、4つも!? 全部おなじ暑さのせいじゃないの?
原因のメカニズムが違うのです。熱失神は、皮膚の血管が広がって血圧が下がり、脳への血流が減ることで起こります。
次に熱けいれん。
ここは頻出よ。
大量に汗をかいた後、水だけをがぶ飲みすると起こるの。
お水を飲んだのに、かえってわるくなっちゃうの?
汗と一緒に塩分も出ていくでしょう。
そこへ水だけ入れると、血液中の塩分濃度が薄まりすぎてしまうの。
だから筋肉がけいれんする。
だから塩分入りのドリンク飲めって言われるのか! 監督の言うこと、根拠あったんだ…。
熱疲労は水分と塩分の両方が失われた脱水状態。
倦怠感や頭痛、吐き気が出ます。
そして最も危険なのが熱射病。
体温調節の司令塔そのものがやられるの。
体温が上がり続け、汗が止まり、意識障害を起こす。
命に関わるわ。
汗が止まる…からだが、あきらめてしまったみたいで、こわいです。
『発汗が停止する』は熱射病の決定的なサインよ。
これが選択肢に出たら熱射病、と即断していいわ。
さて、寒さのほうも見ておきましょう。
凍傷は0℃以下で組織が凍って壊死するもの。凍瘡、いわゆる しもやけは0℃以上でも起こります。
この温度の違いが問われます。
しもやけって0℃以下じゃなくてもなるんだ。
マジで!? 知らなかった…。
そして低体温症。
深部体温が35℃以下に下がった状態で、意識消失や心室細動を招くわ。
局所の凍傷とは別物よ。
確認クイズ
高温・低温による健康障害に関する記述として、正しいものはどれか。
- 熱けいれんは、大量に発汗した際に水分のみを補給し、血液中の塩分濃度が低下したときに生じる。
- 熱射病は、体温調節中枢が正常に働いており、大量に発汗することが特徴である。
- 凍瘡は、0℃以下の寒冷により皮膚組織が凍結壊死するものである。
- 熱失神は、体温が異常に上昇して意識障害を起こすものである。
こたえを見る
正解: 1. 熱けいれんは、大量に発汗した際に水分のみを補給し、血液中の塩分濃度が低下したときに生じる。
熱けいれんは水分のみを補給して血中塩分濃度が低下したときに起こる。熱射病は体温調節中枢の機能障害で、発汗が停止するのが特徴(選択肢2は誤り)。0℃以下の凍結壊死は凍傷であり、凍瘡(しもやけ)は0℃以上でも起こる(選択肢3は誤り)。体温の異常上昇と意識障害は熱射病(選択肢4は誤り)。