振動障害は、振動が体のどこに伝わるかで局所振動と全身振動に分かれます。局所振動の代表であるレイノー現象は、季節との関係まで含めて頻出です。
先生、振動による障害は局所と全身に分けるのですね。
そう、まずその二分から。局所振動障害は、手で持つ振動工具から手や腕に振動が伝わって起こるものよ。
チェーンソーとか、道路を削るドリルみたいなやつ?
そう、削岩機やびょう打ち機ね。
長く使い続けると手指の血管が発作的に縮んで、指が真っ白になるの。
指が…しろく? どうしてそんなことになるんですか。
血管が収縮して血液が流れなくなるためです。
これをレイノー現象、または白ろう病といいます。
白いろうそくの『ろう』か…。
うわ、名前がリアルすぎる。
そして試験でいちばん問われるのが、この発作の引き金。
寒さなの。
だから冬に多発するわ。
ちょっと待って。
振動の話なのに、寒さが関係するの?
するのよ。
寒いと血管はもともと縮むでしょう。
そこへ振動で傷んだ血管が重なると、発作が起きやすくなるの。
『夏に多い』という選択肢は誤り。
ここは絶対に落とせないわ。
対策も理屈が通ります。
作業前後に手を温める、体を冷やさない、防振手袋を使う、ばく露時間を制限する。
すべて『冷やさない・振動を減らす』に集約されますね。
…理由がわかると、対策までひとりでに見えてくるんですね。
えへへ。
いい学び方をしているわ。
もう一つ、全身振動障害も。
こちらは車両に乗って振動を受け続けるもので、腰痛や脊椎の障害が中心よ。
局所は手で白ろう病、全身は腰。
うん、これは覚えられそう!
確認クイズ
振動障害に関する記述として、正しいものはどれか。
- レイノー現象は暑熱な環境で誘発されやすく、夏季に多くみられる。
- チェーンソー等の振動工具の使用による局所振動障害では、手指の蒼白発作(レイノー現象)がみられ、寒冷により誘発されて冬季に発生しやすい。
- 全身振動障害の代表的な症状は、手指の白ろう病である。
- 局所振動障害は、聴力の低下を主症状とする。
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正解: 2. チェーンソー等の振動工具の使用による局所振動障害では、手指の蒼白発作(レイノー現象)がみられ、寒冷により誘発されて冬季に発生しやすい。
レイノー現象は寒冷により誘発され、冬季に多い。暑熱・夏季とする選択肢1は誤り。白ろう病は手で振動工具を使う局所振動障害の症状であり、全身振動障害の主症状は腰痛や脊椎障害(選択肢3は誤り)。聴力低下は騒音による障害(選択肢4は誤り)。