振動障害 (局所振動・レイノー現象・全身振動)

振動工具によるレイノー現象(白ろう病)は寒冷で誘発され冬に多い。局所振動と全身振動の違いと対策を整理します。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

振動障害は、振動が体のどこに伝わるかで局所振動と全身振動に分かれます。局所振動の代表であるレイノー現象は、季節との関係まで含めて頻出です。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

先生、振動による障害は局所と全身に分けるのですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう、まずその二分から。局所振動障害は、手で持つ振動工具から手や腕に振動が伝わって起こるものよ。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

チェーンソーとか、道路を削るドリルみたいなやつ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう、削岩機やびょう打ち機ね。
長く使い続けると手指の血管が発作的に縮んで、指が真っ白になるの。

雪村 ましろ(びっくり) 雪村 ましろ

指が…しろく? どうしてそんなことになるんですか。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

血管が収縮して血液が流れなくなるためです。
これをレイノー現象、または白ろう病といいます。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

白いろうそくの『ろう』か…。
うわ、名前がリアルすぎる。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そして試験でいちばん問われるのが、この発作の引き金。
寒さなの。
だから冬に多発するわ。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

ちょっと待って。
振動の話なのに、寒さが関係するの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

するのよ。
寒いと血管はもともと縮むでしょう。
そこへ振動で傷んだ血管が重なると、発作が起きやすくなるの。
『夏に多い』という選択肢は誤り。
ここは絶対に落とせないわ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

対策も理屈が通ります。
作業前後に手を温める、体を冷やさない、防振手袋を使う、ばく露時間を制限する。
すべて『冷やさない・振動を減らす』に集約されますね。

雪村 ましろ(笑顔) 雪村 ましろ

…理由がわかると、対策までひとりでに見えてくるんですね。
えへへ。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

いい学び方をしているわ。
もう一つ、全身振動障害も。
こちらは車両に乗って振動を受け続けるもので、腰痛や脊椎の障害が中心よ。

戸倉 ジャスミン(笑顔) 戸倉 ジャスミン

局所は手で白ろう病、全身は腰。
うん、これは覚えられそう!

確認クイズ

振動障害に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. レイノー現象は暑熱な環境で誘発されやすく、夏季に多くみられる。
  2. チェーンソー等の振動工具の使用による局所振動障害では、手指の蒼白発作(レイノー現象)がみられ、寒冷により誘発されて冬季に発生しやすい。
  3. 全身振動障害の代表的な症状は、手指の白ろう病である。
  4. 局所振動障害は、聴力の低下を主症状とする。
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正解: 2. チェーンソー等の振動工具の使用による局所振動障害では、手指の蒼白発作(レイノー現象)がみられ、寒冷により誘発されて冬季に発生しやすい。

レイノー現象は寒冷により誘発され、冬季に多い。暑熱・夏季とする選択肢1は誤り。白ろう病は手で振動工具を使う局所振動障害の症状であり、全身振動障害の主症状は腰痛や脊椎障害(選択肢3は誤り)。聴力低下は騒音による障害(選択肢4は誤り)。

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