電離放射線障害防止規則(電離則)は、管理区域の設定基準、実効線量の限度、健康診断が三本柱です。数字がやや細かいですが、確実な論点に絞れば得点できます。
先生、放射線って目に見えないのに、どうやって管理するんですかぁ?
いい問いね。
まず場所を区切るの。管理区域を設けて、そこへの立入りを管理するのよ。
管理区域は、外部放射線による実効線量が3か月間につき1.3ミリシーベルトを超えるおそれのある区域などとして設定されると習いました。
つむぎさん、正確ね。
管理区域には標識を設けて、必要のある者以外の立入りを禁止するの。
そして放射線業務従事者の被ばくを管理するわ。
被ばくって、浴びた量のこと?
それも上限があるの?
あるわ。実効線量限度は、原則として5年間につき100ミリシーベルト、かつ1年間につき50ミリシーベルトを超えないこと。
女性(妊娠可能な者)については、3か月間につき5ミリシーベルトという別の限度もありますね。
妊娠と診断された女性には、さらに厳しい限度が定められています。
ふぇぇ〜、赤ちゃんのために、もっと手厚く守るんですねぇ。
そう。
生命を次の世代へつなぐ細胞は特に守るの。
数字だけでなく、その配慮も感じ取ってね。
ねえ、放射線を浴びる量ってどうやって測るの?
ずっと機械持ち歩くの?
放射線測定器、いわゆる線量計を身に着けて、外部被ばくによる線量を測定するの。
管理区域内で受ける線量を、原則として胸部などにつけた線量計で測るのよ。
作業環境測定は、放射線業務の管理区域について1か月以内ごとに1回、線量当量率等を測定し、記録は5年間保存ですね。
そのとおり。
健康診断は、雇入れ・配置替えの際、およびその後6か月以内ごとに1回。
被ばく歴の有無の調査、白血球数や赤血球数の検査、白内障に関する眼の検査、皮膚の検査などを行うわ。
目や皮膚や血液…放射線が影響しやすいところを診るんですねぇ。
そう。
そして電離放射線健康診断の記録は30年間保存よ。
発がんなど晩発影響に備えて、長く残すの。
また30年!
発がん系はやっぱり長いんだね。
確認クイズ
電離放射線障害防止規則に関する記述として正しいものはどれか。
- 管理区域とは、外部放射線による実効線量が1年間につき1.3ミリシーベルトを超えるおそれのある区域をいう
- 放射線業務従事者の実効線量の限度は、原則として5年間につき100ミリシーベルト、かつ1年間につき50ミリシーベルトである
- 電離放射線健康診断の記録は、5年間保存すれば足りる
- 管理区域における作業環境測定は、6か月以内ごとに1回行う
こたえを見る
正解: 2. 放射線業務従事者の実効線量の限度は、原則として5年間につき100ミリシーベルト、かつ1年間につき50ミリシーベルトである
実効線量限度は5年間で100ミリシーベルト、かつ1年間で50ミリシーベルト。管理区域は3か月間につき1.3ミリシーベルト超のおそれのある区域。健診記録は30年保存、管理区域の作業環境測定は1か月以内ごとに1回。