酸素欠乏症等防止規則(酸欠則)は第1種と第2種の区別が核心です。硫化水素が絡むかどうかで種別と作業主任者が変わります。測定・換気・特別教育もセットで押さえましょう。
先生、酸欠って…体育館で立ちくらみするあれ?
それとは規模が違うわ。酸素欠乏の場所に入ると、一呼吸で意識を失って命を落とすこともあるの。
だから酸欠則で厳しく管理するのよ。
酸素欠乏とは空気中の酸素濃度が18パーセント未満の状態、と定義されていますね。
そう、18パーセント未満。
ここでまず区別。
第1種と第2種の酸素欠乏危険作業があるの。
1種と2種…どこが違うんですかぁ?
第2種酸素欠乏危険作業は、酸素欠乏だけでなく硫化水素中毒のおそれもある場所での作業。
第1種は硫化水素のおそれがない、酸素欠乏のみの作業よ。
硫化水素があるかどうかで分かれるってこと?
そのとおり。
そして測定基準も違うの。
第1種は酸素濃度を測る。
第2種は酸素濃度と硫化水素濃度の両方を測るわ。
作業主任者も分かれますね。
第1種の作業には酸素欠乏危険作業主任者、第2種の作業には酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者を選任します。
第2種の主任者は第1種の作業も担当できます。
つむぎさん、完璧。
作業主任者はいずれも技能講習修了者ね。
次に換気。
作業場所の空気中の酸素濃度を18パーセント以上、第2種では硫化水素濃度を10ppm以下に保つように換気するの。
でも…換気ができない場所だったら、どうするのぉ?
ましろさん、そこが命に関わる論点。
換気が困難な場合や、爆発などのおそれで換気できない場合は、空気呼吸器や送気マスクなどの呼吸用保護具を使わせるの。
防毒マスクや防じんマスクではダメよ。
えっ、なんでマスクじゃダメなの?
ジャスミンちゃん、防毒・防じんマスクは空気中の有害物をろ過するだけで、酸素そのものは供給できないから。
酸素が足りない場所では、外から空気を送る給気式でないと窒息してしまうの。
…ろ過じゃ酸素は増えない。
だから空気を持ち込むんですねぇ。
そう。
命に直結する理屈だから、絶対に覚えて。
作業を始める前には酸素濃度等を測定し、特別の教育も行う。
測定はその日の作業開始前ね。
確認クイズ
酸素欠乏症等防止規則に関する記述として正しいものはどれか。
- 酸素欠乏とは、空気中の酸素濃度が16パーセント未満である状態をいう
- 酸素欠乏のおそれのある場所では、換気ができない場合に防毒マスクを使用させればよい
- 第2種酸素欠乏危険作業では、酸素濃度に加えて硫化水素濃度も測定しなければならない
- 酸素欠乏危険作業主任者は、都道府県労働局長の免許を受けた者から選任する
こたえを見る
正解: 3. 第2種酸素欠乏危険作業では、酸素濃度に加えて硫化水素濃度も測定しなければならない
第2種では酸素濃度と硫化水素濃度の両方を測定する。酸素欠乏は酸素濃度18パーセント未満。換気できないときは給気式(空気呼吸器・送気マスク等)を使用し、防毒マスクは不可。作業主任者は技能講習修了者から選任する。