酸素欠乏症等防止規則(第1種・第2種、測定・換気・作業主任者・特別教育)

硫化水素の有無で分かれる第1種・第2種、測定と換気、給気式保護具の必要性を押さえます。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

酸素欠乏症等防止規則(酸欠則)は第1種と第2種の区別が核心です。硫化水素が絡むかどうかで種別と作業主任者が変わります。測定・換気・特別教育もセットで押さえましょう。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

先生、酸欠って…体育館で立ちくらみするあれ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

それとは規模が違うわ。酸素欠乏の場所に入ると、一呼吸で意識を失って命を落とすこともあるの。
だから酸欠則で厳しく管理するのよ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

酸素欠乏とは空気中の酸素濃度が18パーセント未満の状態、と定義されていますね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう、18パーセント未満。
ここでまず区別。
第1種と第2種の酸素欠乏危険作業があるの。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

1種と2種…どこが違うんですかぁ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

第2種酸素欠乏危険作業は、酸素欠乏だけでなく硫化水素中毒のおそれもある場所での作業。
第1種は硫化水素のおそれがない、酸素欠乏のみの作業よ。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

硫化水素があるかどうかで分かれるってこと?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そのとおり。
そして測定基準も違うの。
第1種は酸素濃度を測る。
第2種は酸素濃度と硫化水素濃度の両方を測るわ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

作業主任者も分かれますね。
第1種の作業には酸素欠乏危険作業主任者、第2種の作業には酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者を選任します。
第2種の主任者は第1種の作業も担当できます。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

つむぎさん、完璧。
作業主任者はいずれも技能講習修了者ね。
次に換気。
作業場所の空気中の酸素濃度を18パーセント以上、第2種では硫化水素濃度を10ppm以下に保つように換気するの。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

でも…換気ができない場所だったら、どうするのぉ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ましろさん、そこが命に関わる論点。
換気が困難な場合や、爆発などのおそれで換気できない場合は、空気呼吸器や送気マスクなどの呼吸用保護具を使わせるの。
防毒マスクや防じんマスクではダメよ。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

えっ、なんでマスクじゃダメなの?

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

ジャスミンちゃん、防毒・防じんマスクは空気中の有害物をろ過するだけで、酸素そのものは供給できないから。
酸素が足りない場所では、外から空気を送る給気式でないと窒息してしまうの。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

…ろ過じゃ酸素は増えない。
だから空気を持ち込むんですねぇ。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
命に直結する理屈だから、絶対に覚えて。
作業を始める前には酸素濃度等を測定し、特別の教育も行う。
測定はその日の作業開始前ね。

確認クイズ

酸素欠乏症等防止規則に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 酸素欠乏とは、空気中の酸素濃度が16パーセント未満である状態をいう
  2. 酸素欠乏のおそれのある場所では、換気ができない場合に防毒マスクを使用させればよい
  3. 第2種酸素欠乏危険作業では、酸素濃度に加えて硫化水素濃度も測定しなければならない
  4. 酸素欠乏危険作業主任者は、都道府県労働局長の免許を受けた者から選任する
こたえを見る

正解: 3. 第2種酸素欠乏危険作業では、酸素濃度に加えて硫化水素濃度も測定しなければならない

第2種では酸素濃度と硫化水素濃度の両方を測定する。酸素欠乏は酸素濃度18パーセント未満。換気できないときは給気式(空気呼吸器・送気マスク等)を使用し、防毒マスクは不可。作業主任者は技能講習修了者から選任する。

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