機械や保護具には、そもそも売ってはいけない・使ってはいけないという入口の規制があります。譲渡等の制限、型式検定、個別検定の3つを区別しましょう。
先生、防じんマスクって、その辺のお店で自由に売っていいものなの?
いい質問ね。
労働者を守る保護具や機械には譲渡等の制限があるの。
規格に合っていないものは、譲渡も貸与も設置もできないのよ。
売る側・貸す側にかかる規制なので、事業場に入ってくる前の段階で危険なものを止める仕組みですね。
そう、入口規制。
さらに厳しいものには型式検定があるわ。
製品の『型』そのものを検定するの。
型を検定する…?
一個ずつ調べるんじゃないんですかぁ?
ましろさん、そこが個別検定との違いよ。
個別検定は文字どおり一個一個。
型式検定は設計・型式単位で検定するの。
量産するものは型でチェック、大物は一個ずつチェック…って感じ?
おおむねそうですね。
個別検定の対象は、第二種圧力容器、小型ボイラー、小型圧力容器などです。
そして試験で問われるのは圧倒的に型式検定のほう。
対象は、防じんマスク、防毒マスク、電動ファン付き呼吸用保護具、交流アーク溶接機用自動電撃防止装置、絶縁用保護具、絶縁用防具、保護帽、防爆構造電気機械器具。
マスク系は全部型式検定ってこと?
そこがひっかけ。
送気マスクと空気呼吸器は型式検定の対象ではないのよ。
ふぇぇ〜!
マスクなのに違うんですかぁ!?
ろ過式の防じんマスク・防毒マスクは対象、給気式の送気マスク・空気呼吸器は対象外。
ろ過材の性能が命を左右するかどうかの差、と理解しておけばよさそうです。
つむぎさん、その整理は使えるわ。
ほかに型式検定の対象でない代表例は、化学防護服、防音保護具、つまり耳栓や耳覆いね。
送気マスク・空気呼吸器・化学防護服・耳栓。
この4つを『対象外セット』で覚える!
確認クイズ
法令上、型式検定を受けるべき機械等に該当しないものはどれか。
- 防毒マスク(一定のもの)
- 送気マスク
- 電動ファン付き呼吸用保護具
- 交流アーク溶接機用自動電撃防止装置
こたえを見る
正解: 2. 送気マスク
送気マスクは型式検定の対象外。空気呼吸器・化学防護服・防音保護具(耳栓等)も同様に対象外。ろ過式の防じんマスク・防毒マスクや電動ファン付き呼吸用保護具は型式検定の対象。