体温調節・睡眠・ストレスと疲労

ホメオスタシス、視床下部による体温調節と不感蒸泄、レム睡眠とノンレム睡眠、そしてストレス反応。労働生理の総まとめです。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

労働生理の締めくくりは、体を一定に保つしくみ。体温、睡眠、そしてストレス。すべてホメオスタシスにつながります。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

暑い日も寒い日も体温がほぼ一定に保たれる——この、体内環境を一定に保とうとする働きを恒常性、ホメオスタシスというのよ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

先生、その体温調節の司令塔は、間脳の視床下部でしたね。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

で、暑いと汗かいて寒いと震える…あれも視床下部が命令してるってこと?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ええ。
体温は産熱と放熱のバランスで決まるの。
暑ければ発汗して放熱を増やし、寒ければ震えて産熱を増やすわ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

あの…汗をかいていないときは、水分は出ていかないんですかぁ?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

いい質問ね。
それが不感蒸泄。
発汗していなくても、皮膚と呼吸器から水分は絶えず蒸発しているの。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

マジで!? 気づかないうちに減ってるんだ…水筒ちゃんと持ってこよ。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

さて睡眠。レム睡眠とノンレム睡眠の違いは?

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

レム睡眠は眼球が急速に動く浅い眠りで、身体は休んでも脳は活発。
ノンレム睡眠は脳が休息している深い眠りです。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

睡眠と覚醒のリズムは約1日周期——サーカディアンリズム、概日リズムというの。
夜になるとメラトニンの分泌が増えて眠りを促し、副交感神経が優位になって心拍数も体温も下がるわ。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

先生、最後にひとつ。
ストレスって、絶対に悪いもの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ストレッサーを受けるとカテコールアミンとコルチゾールの分泌が亢進するの。
過剰なら心身の病気につながるけれど、適度なストレスは、活動の亢進や意欲の向上をもたらすこともあるのよ。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

…試合前の緊張、ゼロだったら逆に負ける気がするもんな。
あれも必要ってことか。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

先生、思ったんですけど…呼吸も心臓も体温も眠りも、ぜんぶ『元に戻そう』としてるんですね。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

ましろさん。
それが労働生理という分野の答えそのものよ。
よく最後までたどり着いたわね。

確認クイズ

体温調節、睡眠及びストレスに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

  1. 体温調節中枢は、間脳の視床下部にある
  2. 不感蒸泄とは、発汗していない状態でも皮膚及び呼吸器から水分が蒸発していることをいう
  3. レム睡眠は、脳が完全に休息している深い眠りであり、眼球の動きは見られない
  4. ストレッサーを受けると、カテコールアミンやコルチゾールの分泌が亢進する
こたえを見る

正解: 3. レム睡眠は、脳が完全に休息している深い眠りであり、眼球の動きは見られない

レム睡眠は眼球が急速に動く浅い眠りで、身体は休息していても脳は活発に活動している。脳が休息している深い眠りはノンレム睡眠なので、選択肢3が誤り。選択肢1・2・4はいずれも正しい記述。

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