職業がん (原因物質と好発部位、潜伏期間)

石綿と中皮腫、塩化ビニルと肝血管肉腫、ベンジジンと膀胱がん。入れ替え出題に強くなる、原因物質と好発部位の対応を固めます。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

職業がんは「原因物質」と「発生する部位」の組合せがそのまま得点になります。潜伏期間の長さという性質も、あわせて理解しておきましょう。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

先生、職業がんって…仕事が原因でがんになるってこと? そんなことある?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

あるのよ。職業がんは、特定の物質に長くばく露されることで起こるがんのこと。
労災としても認定されているわ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

先生、職業がんの性質として最も重要なのは、潜伏期間の長さでしょうか。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そこを押さえてくれるとありがたいわ。
潜伏期間は数年から数十年。
だから、その職場を離れたずっと後に発症することもあるの。

雪村 ましろ(しょんぼり) 雪村 ましろ

…もう働いていないのに、あとから病気になるんですね。
それって、とても不安なことだと思います。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

だから健康管理手帳の制度があって、離職後も定期的に健康診断を受けられるようになっているの。
制度は人を守るためにあるのよ。

戸倉 ジャスミン(笑顔) 戸倉 ジャスミン

よっしゃ、じゃあ組合せ覚えるぞ! どれから?

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

まず石綿。
肺がんと中皮腫です。
中皮腫は石綿にほぼ特有と言ってよいですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

次に塩化ビニル。
これは肝血管肉腫。
肝臓に来るの。
ここ、膀胱と入れ替えた選択肢が定番よ。

戸倉 ジャスミン(うるうる) 戸倉 ジャスミン

肝臓と膀胱…あたし、ぜったい引っかかる自信ある。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

では対で覚えましょう。
膀胱がんの原因はベンジジンとβ-ナフチルアミンです。
塩化ビニル=肝臓、ベンジジン=膀胱。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

ましろは、コールタールも気になります。
あれは、なにを起こすの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

コールタールは肺がんと皮膚がん。
黒くてべたつくものが皮膚につく、と想像すると忘れにくいわ。
そしてベンゼンは白血病ね。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

ベンゼンは有機溶剤のところでも出てきた造血器障害です。
造血器の障害が進めば白血病。
理屈がつながりますね。

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

つながると急に覚えやすくなるじゃん! 石綿=中皮腫、塩ビ=肝臓、ベンジジン=膀胱、ベンゼン=血!

確認クイズ

職業がんの原因物質と、それにより発生しやすいがんとの組合せとして、正しいものはどれか。

  1. ベンジジン ─ 肝血管肉腫
  2. 塩化ビニル ─ 膀胱がん
  3. 石綿 ─ 肺がん・中皮腫
  4. ベンゼン ─ 皮膚がん
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正解: 3. 石綿 ─ 肺がん・中皮腫

石綿は肺がんと中皮腫。ベンジジン(およびβ-ナフチルアミン)は膀胱がん、塩化ビニルは肝血管肉腫であり、選択肢1と2は入れ替わっている。ベンゼンは白血病(造血器障害)であり、皮膚がんはコールタールや砒素による(選択肢4は誤り)。

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