管理体制の締めくくりは衛生委員会。誰が議長になり、誰が委員になり、どのくらいの頻度で開くのか。議事録の保存年数まで正確に。
衛生委員会は、常時50人以上の労働者を使用する事業場に、業種を問わず設置義務があるわ。
衛生管理者・産業医と同じ50人ライン。
この3つはセットで動くと考えてよさそうです。
先生、委員会って誰が集まるんですかぁ?
まず議長。
総括安全衛生管理者、または総括安全衛生管理者以外の者でその事業場において事業の実施を統括管理する者もしくはこれに準ずる者のうちから、事業者が指名した委員が議長になるの。
うぅ…長い。
要するに『一番エラい人が議長』ってこと?
そう捉えて構わないわ。
あとの委員は、衛生管理者のうちから指名した者、産業医のうちから指名した者、そして当該事業場の労働者で衛生に関し経験を有する者のうちから指名した者ね。
先生、事業者が全員指名するのなら、会社の言いなりの委員会になりませんか。
つむぎさん、そこが最大のポイントよ。
議長以外の委員の半数については、労働者の過半数で組織する労働組合、それがない場合は労働者の過半数を代表する者の推薦に基づいて指名しなければならないの。
半分は働く人たち側から出す…つまり、労使が対等に話し合う場ってことなんですねぇ。
ましろさん、本質を突いたわね。
労使が対等に調査審議する場。
これが衛生委員会の存在意義よ。
開催のペースは? 年に1回とか?
毎月1回以上。
年1回では足りないわ。
そして議事の概要を労働者に周知し、議事録は3年間保存よ。
3年間、ですね。
健康診断個人票の5年間と混同しやすいので要注意です。
議事録3年、健診5年! 数字だけ切り出して呪文みたいに唱えとく。
それも立派な戦略ね。
最後に、安全委員会も設けなければならない事業場では、両方に代えて安全衛生委員会を設置することができるわ。
『できる』であって『しなければならない』ではない。
任意の統合ですね。
細かいけれど、そこが問われるのよ。
確認クイズ
衛生委員会に関する記述として正しいものはどれか。
- 衛生委員会は、6か月以内ごとに1回開催すればよい
- 衛生委員会の議事録は、1年間保存しなければならない
- 議長を除く委員の半数については、労働者の過半数代表の推薦に基づき事業者が指名しなければならない
- 衛生委員会の委員となる産業医は、その事業場に専属の者でなければならない
こたえを見る
正解: 3. 議長を除く委員の半数については、労働者の過半数代表の推薦に基づき事業者が指名しなければならない
議長を除く委員の半数は労働者の過半数代表の推薦に基づき指名が正しい。選択肢1は誤りで毎月1回以上。選択肢2も誤りで議事録は3年間保存。選択肢4も誤りで、委員となる産業医は専属である必要はない。