一般健康診断には、雇入時・定期のほかに3つの特別な類型があります。深夜業などの特定業務、海外派遣、そして給食従業員の検便。頻度とタイミングを正確に。
先生、夜勤ばっかりの人って、1年に1回の健診じゃ足りない気がするんだけど。
ジャスミンさん、まさにそこ。特定業務従事者の健康診断という制度があるわ。
頻度は6か月以内ごとに1回、ですね。
定期健診の倍のペース。
そう。
加えて、その業務への配置替えの際にも実施。
項目は定期健診と同じよ。
うぅ〜ん…胸のレントゲンも半年ごとに撮るんですかぁ? ちょっと大変そうです。
ましろさん、鋭いわ。
胸部エックス線検査と喀痰検査については、1年以内ごとに1回でよいの。
放射線の被ばくにも配慮しているのね。
おお〜! ちゃんと理由があるんだ。
半年ごと、でもレントゲンだけ1年ごと。
先生、海外に赴任する労働者についても特別な規定があると聞きました。
海外派遣労働者の健康診断ね。
ポイントは『6か月以上』という期間と、『派遣前』と『帰国後』の両方で必要ということ。
行く前と、帰ってきた後。
往復なんですねぇ。
そう。
ただし帰国後は、一時的に国内業務に就かせる場合は不要よ。
3か月の出張なら、そもそも6か月未満だから対象外ね。
医師が必要と認める項目として、腹部画像検査や血液型検査なども加わりますね。
よく勉強しているわ。
最後に給食従業員の検便。
社員食堂で調理を担当する人が対象よ。
検便かぁ…。
これも定期的にやるの? 半年ごととか?
ここが引っかけポイント。
法令上は『雇入れの際』と『配置替えの際』だけ。
定期の検便義務は規定されていないの。
定期がない、というのは意外です。
逆に問題文で『6か月以内ごとに1回検便を行う』と出たら誤り、と判断できますね。
つむぎさん、その反応ができれば本試験で1点取れるわ。
確認クイズ
一般健康診断に関する記述として正しいものはどれか。
- 事業に附属する食堂で給食の業務に従事する労働者には、6か月以内ごとに1回、定期に検便を行わなければならない
- 深夜業を含む業務に常時従事する労働者に対しては、当該業務への配置替えの際および6か月以内ごとに1回、定期に健康診断を行わなければならない
- 海外派遣労働者の健康診断は、派遣前にのみ行えばよい
- 特定業務従事者の健康診断では、胸部エックス線検査も6か月以内ごとに1回行わなければならない
こたえを見る
正解: 2. 深夜業を含む業務に常時従事する労働者に対しては、当該業務への配置替えの際および6か月以内ごとに1回、定期に健康診断を行わなければならない
特定業務従事者は配置替えの際および6か月以内ごとに1回が正しい。選択肢1は誤りで、給食従業員の検便は雇入れの際と配置替えの際のみ(定期義務なし)。選択肢3も誤りで、6か月以上の海外派遣は派遣前と帰国後の両方。選択肢4も誤りで、胸部エックス線検査・喀痰検査は1年以内ごとに1回でよい。