神経系(2) 自律神経と拮抗作用

交感神経と副交感神経の拮抗作用。心拍への作用は直感どおり、消化管への作用は直感と逆——この一点を確実にします。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

アクセルとブレーキ。交感神経と副交感神経は、同じ臓器に両方つながっていて、互いに逆向きに働きます。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

先生、緊張すると心臓がドキドキするのって、わたしが命令してるわけじゃないですよね…?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ええ、それが自律神経の仕事。
意思とは無関係に、内臓や血管を調節しているの。
2種類あるわ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

交感神経と副交感神経ですね。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

先生、それってつまり…アクセルとブレーキみたいな?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

うまい表現ね。
交感神経は身体を活動的にする側——心拍数を増やし、血圧を上げる。
副交感神経は安静・休息の側——心拍数を減らす。

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

試合前が交感神経で、試合終わって寝転がってるのが副交感神経か。
よっしゃ、体感でわかる!

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

その体感が大事。
そして両者は同じ器官に分布していて、拮抗作用——互いに反対向きに働くの。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

つまり、片方だけがつながっているのではなく、両方がつながっていて綱引きをしている、という理解で合っていますか。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

その通りよ。
ここで、最も間違えやすいのが消化管への作用。
心臓のイメージのまま考えると必ず転ぶわ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

えっと…交感神経は活動的にする方だから、消化も活発に…?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そこが罠なの、ましろさん。
交感神経は消化管の運動を抑制するのよ。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

えーっ! なんで!? 活動的にするんじゃなかったの?

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

考えてみてください。
獣に襲われて逃げているとき、体は消化にエネルギーを回している場合ではありません。
血液は筋肉へ送り、胃腸は後回しにする——それが合理的です。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

…あー! 走ってる最中にお腹の消化とか、してる場合じゃないもんね。
納得した!

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

だから、ゆっくり休んでいるとき——副交感神経が優位のときこそ、消化管の運動は促進されるの。
食後に眠くなるのも、副交感神経が働いているからよ。

雪村 ましろ(笑顔) 雪村 ましろ

…ごはんのあとに、ぽわーっとするのは、体がちゃんと休んでる証拠なんですね。
えへへ、少し安心しました。

確認クイズ

自律神経に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 交感神経が優位になると、心拍数は増加し、消化管の運動は抑制される
  2. 交感神経が優位になると、心拍数は増加し、消化管の運動も促進される
  3. 副交感神経が優位になると、心拍数は増加し、血圧が上昇する
  4. 交感神経と副交感神経は、それぞれ異なる器官にのみ分布している
こたえを見る

正解: 1. 交感神経が優位になると、心拍数は増加し、消化管の運動は抑制される

交感神経は心拍数を増加させ、消化管運動を抑制する。選択肢2は消化管運動の記述が誤り。選択肢3は副交感神経ではなく交感神経の作用。選択肢4も誤りで、両者は同一の器官に分布し拮抗的に作用する。

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