神経系の全体地図を描きます。大脳と脊髄では灰白質と白質の位置が逆——ここが最大の引っかけです。
神経系は大きく2つ。
脳と脊髄からなる中枢神経と、そこから全身に伸びる末梢神経よ。
末梢神経はさらに、意思で動かす体性神経——運動神経と感覚神経——と、意思とは無関係に働く自律神経に分かれますね。
そう。
そして神経系を作っている細胞の単位がニューロン。
細胞体、樹状突起、軸索という3つの部分でできているわ。
細胞体が本体で、樹状突起が受け取るところ、軸索が伸びてる長い線…ですかぁ?
その理解でいいわ。
そしてニューロンとニューロンのつなぎ目がシナプス。
ここで情報が受け渡されるの。
ラケットのパス回しみたいだね。
次の人に渡していく感じ。
さて、ここからが本題。
神経細胞の細胞体が集まっているところを灰白質、神経線維が集まっているところを白質というの。
大脳では、外側の皮質が灰白質、内側の髄質が白質です。
そう。
ところが——脊髄では、これが逆転するのよ。
えーっ! なんで!? そんなのアリ!?
脊髄は中心部が灰白質、外側が白質。
大脳とは内外が入れ替わっているの。
ここは毎年のように狙われる論点よ。
むむむ…大脳は外が灰、脊髄は中が灰…えっと、覚えられるかなぁ…
『大脳は外側で考え、脊髄は中心で反応する』と結びつけると忘れにくいです。
ましろ、口に出して2回言っておきましょう。
つむぎさんの言う『反応』が次のテーマ。脊髄反射よ。
熱いやかんに触れて、思わず手を引っ込める——あれは大脳が判断する前に、脊髄が命令を出しているの。
ちょっと待って。
じゃああたし、考える前に手を引っこめてたってこと?
そうよ。
考えていたら火傷してしまうもの。
体はよくできているでしょう?
確認クイズ
神経系に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 大脳では内側が灰白質、外側が白質であり、脊髄でも同様である
- 大脳では外側の皮質が灰白質、内側の髄質が白質であるが、脊髄では中心部が灰白質、外側が白質である
- 灰白質とは神経線維が集まっている部分をいう
- 脊髄反射は、刺激が大脳に達して判断された後に起こる反応である
こたえを見る
正解: 2. 大脳では外側の皮質が灰白質、内側の髄質が白質であるが、脊髄では中心部が灰白質、外側が白質である
大脳は外側が灰白質・内側が白質、脊髄は中心部が灰白質・外側が白質で、内外の関係が逆になる。選択肢1は大脳の記述が逆。選択肢3も誤りで、灰白質は神経細胞体の集まり(神経線維の集まりは白質)。選択肢4も誤りで、脊髄反射は大脳に達する前に脊髄で起こる。