神経系(1) 全体像とニューロン

中枢神経と末梢神経の分類、ニューロンとシナプス、そして大脳と脊髄で逆転する灰白質・白質の位置関係を押さえます。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

神経系の全体地図を描きます。大脳と脊髄では灰白質と白質の位置が逆——ここが最大の引っかけです。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

神経系は大きく2つ。
脳と脊髄からなる中枢神経と、そこから全身に伸びる末梢神経よ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

末梢神経はさらに、意思で動かす体性神経——運動神経と感覚神経——と、意思とは無関係に働く自律神経に分かれますね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
そして神経系を作っている細胞の単位がニューロン。
細胞体、樹状突起、軸索という3つの部分でできているわ。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

細胞体が本体で、樹状突起が受け取るところ、軸索が伸びてる長い線…ですかぁ?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

その理解でいいわ。
そしてニューロンとニューロンのつなぎ目がシナプス。
ここで情報が受け渡されるの。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

ラケットのパス回しみたいだね。
次の人に渡していく感じ。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

さて、ここからが本題。
神経細胞の細胞体が集まっているところを灰白質、神経線維が集まっているところを白質というの。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

大脳では、外側の皮質が灰白質、内側の髄質が白質です。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
ところが——脊髄では、これが逆転するのよ。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

えーっ! なんで!? そんなのアリ!?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

脊髄は中心部が灰白質、外側が白質。
大脳とは内外が入れ替わっているの。
ここは毎年のように狙われる論点よ。

雪村 ましろ(しょんぼり) 雪村 ましろ

むむむ…大脳は外が灰、脊髄は中が灰…えっと、覚えられるかなぁ…

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

『大脳は外側で考え、脊髄は中心で反応する』と結びつけると忘れにくいです。
ましろ、口に出して2回言っておきましょう。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

つむぎさんの言う『反応』が次のテーマ。脊髄反射よ。
熱いやかんに触れて、思わず手を引っ込める——あれは大脳が判断する前に、脊髄が命令を出しているの。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

ちょっと待って。
じゃああたし、考える前に手を引っこめてたってこと?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

そうよ。
考えていたら火傷してしまうもの。
体はよくできているでしょう?

確認クイズ

神経系に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 大脳では内側が灰白質、外側が白質であり、脊髄でも同様である
  2. 大脳では外側の皮質が灰白質、内側の髄質が白質であるが、脊髄では中心部が灰白質、外側が白質である
  3. 灰白質とは神経線維が集まっている部分をいう
  4. 脊髄反射は、刺激が大脳に達して判断された後に起こる反応である
こたえを見る

正解: 2. 大脳では外側の皮質が灰白質、内側の髄質が白質であるが、脊髄では中心部が灰白質、外側が白質である

大脳は外側が灰白質・内側が白質、脊髄は中心部が灰白質・外側が白質で、内外の関係が逆になる。選択肢1は大脳の記述が逆。選択肢3も誤りで、灰白質は神経細胞体の集まり(神経線維の集まりは白質)。選択肢4も誤りで、脊髄反射は大脳に達する前に脊髄で起こる。

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