腎臓は血液の濾過装置です。何がこし出され、何が再吸収されるのか——この二段構えが分かれば得点源になります。
腎臓の中にはネフロンという小さな装置が、片方の腎臓に約100万個も詰まっているの。
100万個!? マジで!? そんなにあるの?
そのネフロン1個は、腎小体と尿細管のセットです。
そして腎小体は、糸球体とそれを包むボウマン嚢からできています。
ぽわわ〜…入れ子になってるんですねぇ。
ネフロンの中に腎小体、腎小体の中に糸球体…
その構造の理解が第一段階よ。
では第二段階。
糸球体では何がこし出されるかしら。
血液のうち、血球とたんぱく質を除いた血漿成分がろ過されます。
こし出されたものが原尿です。
そこが最大の急所ね。
血球とたんぱく質は大きすぎて通れない。
だから正常なら尿にたんぱくは出ないの。
ふるいの目が細かくて、大きいやつは通れないってことか。
その通り。
でもね、こし出された原尿の中には、ブドウ糖も水分も電解質も、まだ体に必要なものがたっぷり入っているの。
ふぇぇ〜、それ全部おしっこになっちゃったら大変です!
だから第二段階があるの。再吸収よ。
尿細管を通る間に、ブドウ糖・電解質・水分の大部分が血液に戻される。
残ったものが尿になるわ。
ろ過してから、必要なものを取り戻す。
二段構えですね。
ですから、糸球体でろ過されたブドウ糖は、正常なら尿細管でほぼ全部が再吸収されます。
じゃあ、血糖値が高いと再吸収が追いつかなくて、尿に糖が出ちゃうってこと?
よく気づいたわね、ジャスミンさん。
まさにそれが尿糖よ。
健康診断で尿糖を見るのは、そういう理由なの。
検査項目としては、尿中の蛋白が出れば腎臓や尿路の病変が疑われ、血液中の尿素窒素(BUN)は腎機能が低下すると値が上昇します。
数字も押さえて。
尿は弱酸性で、1日の量はおよそ1〜1.5Lよ。
確認クイズ
腎臓の機能に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 糸球体では、血球とたんぱく質も含めた血液のすべての成分がろ過される
- 糸球体では、血球とたんぱく質以外の血漿成分がろ過されて原尿となる
- 尿細管では、原尿中のブドウ糖はほとんど再吸収されずに尿として排出される
- ネフロンは、糸球体と肺胞から構成される
こたえを見る
正解: 2. 糸球体では、血球とたんぱく質以外の血漿成分がろ過されて原尿となる
糸球体では血球とたんぱく質以外の血漿成分がろ過され原尿となる。選択肢1は誤りで、血球とたんぱく質はろ過されない。選択肢3も誤りで、ブドウ糖は尿細管でその大部分が再吸収される。選択肢4も誤りで、ネフロンは腎小体(糸球体+ボウマン嚢)と尿細管からなる。