代謝とエネルギー代謝率(RMR)

同化と異化の区別、基礎代謝量の測定条件、そしてRMRの計算式と「適用できない作業」まで一気に整理します。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

同化と異化、基礎代謝量、そしてエネルギー代謝率(RMR)。計算式そのものより「何に使えて何に使えないか」が問われます。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

体の中では、絶えず物質が作られたり壊されたりしているの。
これが代謝。
作るほうが同化、壊すほうが異化よ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

同化は、取り入れた栄養素からエネルギーを蓄えたり体成分を合成する過程。
異化は、体成分を分解してエネルギーを得る過程、ですね。

戸倉 ジャスミン(しょんぼり) 戸倉 ジャスミン

作るのが同化で、壊すのが異化…あー、名前が似てて逆に覚えそう。
うぅ…

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

『同じにする』から同化…体の一部と同じものにする、って考えたら覚えられませんかぁ?

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

おお〜、ましろちゃん冴えてる! それ借りる!

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

いい発想ね。
さて次が基礎代謝量。
これは生きているだけで必要な最小限のエネルギーのこと。
ただし——測定の条件が問われるの。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

覚醒・横臥・安静時、です。
眠っている状態ではなく、目が覚めていて、横になっていて、安静にしている状態。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そこよ。
『睡眠中の測定値』と書いてあったら誤り。
起きているの。
ここは狙われるわ。

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

起きて寝転がってるだけ…あたしの休日じゃん。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ふふ。
では本命、エネルギー代謝率——RMRね。
式はこう。RMR =(作業時消費エネルギー − 安静時消費エネルギー)÷ 基礎代謝量。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

作業そのものに使ったエネルギーが、基礎代謝量の何倍にあたるかを表す数値、ということですね。

雪村 ましろ(しょんぼり) 雪村 ましろ

むむむ…引き算してから割る…わたし、ここでつまずきそうです。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

計算そのものより、性質のほうが大事よ、ましろさん。
RMRは動的筋作業の強度をよく表すの。
体を動かす作業ね。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

逆に、精神的作業や、姿勢を保つだけの静的筋作業には適用できない——ここが試験で最も問われる点ですね。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

つまり、走り回る作業には使えるけど、じっと考える仕事や、じっと支える仕事には使えないってこと? 要は動いてナンボの物差しか。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

見事なまとめよ、ジャスミンさん。
『RMRは精神的作業にも適用できる』という選択肢が出たら、迷わず誤りと切りなさい。

確認クイズ

エネルギー代謝率(RMR)に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. エネルギー代謝率は、精神的作業や静的筋作業の強度を表す指標として広く用いられる
  2. エネルギー代謝率は、動的筋作業の強度をよく表すが、精神的作業や静的筋作業には適用できない
  3. エネルギー代謝率は、作業時消費エネルギー量を基礎代謝量で割って求める
  4. 基礎代謝量は、睡眠中に測定した最小限のエネルギー代謝量である
こたえを見る

正解: 2. エネルギー代謝率は、動的筋作業の強度をよく表すが、精神的作業や静的筋作業には適用できない

RMRは動的筋作業の強度をよく表すが、精神的作業や静的筋作業には適用できない。選択肢1は逆。選択肢3は誤りで、正しくは(作業時消費エネルギー − 安静時消費エネルギー)÷ 基礎代謝量。選択肢4も誤りで、基礎代謝量は覚醒・横臥・安静時の測定値。

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