肝臓のはたらき

アルブミンと凝固因子の合成、グリコーゲンの貯蔵、解毒、そして消化酵素を含まない胆汁——肝臓の4つの仕事を押さえます。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

肝臓は体内最大の化学工場です。合成・貯蔵・解毒・胆汁——仕事が多いぶん、出題も多い臓器です。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

先生、肝臓って『お酒を分解するところ』ってイメージしかないんだけど、他に何してるの?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

あらあら、それはほんの一部よ。
肝臓は体の中で最大の化学工場。
仕事は大きく4つ——合成、貯蔵、解毒、胆汁づくり。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

合成では、血漿たんぱく質のアルブミンや、血液凝固因子であるフィブリノーゲンを作っています。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
血が固まるのに必要なフィブリノーゲンも、実は肝臓製なの。
だから肝臓を悪くすると血が止まりにくくなるのよ。

雪村 ましろ(びっくり) 雪村 ましろ

ふぇぇ〜、血の話と肝臓の話がつながりました…!

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

貯蔵はどうかしら。
食事で吸収したブドウ糖が余ったら、肝臓はグリコーゲンという形に変えて蓄えるの。
必要なときにまたブドウ糖に戻して血液に送り出すわ。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

え、それって…体の中の貯金箱じゃん? 試合前にご飯食べとくと後半バテにくいの、これのおかげ?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

いいたとえね。
まさにエネルギーの貯金よ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

解毒も重要です。
アルコールや薬物などの有害物質を分解して無害化します。
また、たんぱく質が分解されて生じるアンモニアを、毒性の低い尿素に変えるのも肝臓の仕事ですね。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そして体に必要なコレステロールの合成も肝臓が担当。
ここまでで4つのうち3つね。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

あとひとつ…胆汁、ですかぁ?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう、胆汁。
ここでひとつ、絶対に落としてはいけない事実があるの。
胆汁は消化液だけれど、消化酵素を含んでいないのよ。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

ちょっと待って。
消化液なのに消化する酵素が入ってないって、どういうこと? 意味なくない?

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

意味はあります。
胆汁は脂肪を乳化する——細かい粒に分散させるのです。
そうすることでリパーゼが働きやすくなり、脂肪の分解を助けます。
自分では切らないが、切りやすくする役、ですね。

雪村 ましろ(笑顔) 雪村 ましろ

えへへ、洗剤が油をぱーっと散らすのと似てます。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

その通りよ、ましろさん。
『胆汁は消化酵素を含まないが、脂肪を乳化して脂肪分解の働きを助ける』——この一文を丸ごと覚えてしまいなさい。

確認クイズ

肝臓の働きに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 肝臓は胆汁を生成するが、胆汁は消化酵素を含まず、脂肪を乳化して分解を助ける
  2. 肝臓が生成する胆汁には、脂肪を分解する消化酵素が多量に含まれている
  3. 肝臓はブドウ糖をアミノ酸に変えて貯蔵する
  4. 血液凝固因子であるフィブリノーゲンは、腎臓で合成される
こたえを見る

正解: 1. 肝臓は胆汁を生成するが、胆汁は消化酵素を含まず、脂肪を乳化して分解を助ける

胆汁は消化酵素を含まないが、脂肪を乳化して分解を助けるのが正しい。選択肢2は誤り。選択肢3も誤りで、肝臓は余分なブドウ糖をグリコーゲンとして貯蔵する。選択肢4も誤りで、フィブリノーゲンやアルブミンは肝臓で合成される。

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