感覚器(2) 聴覚と平衡感覚

外耳・中耳・内耳の構造、蝸牛が担う聴覚と前庭・半規管が担う平衡感覚、そして耳管による鼓室の内圧調整を整理します。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

耳は「聞く」だけの器官ではありません。内耳には、体の傾きと回転を感じ取るセンサーも同居しています。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

耳は外耳・中耳・内耳の3つに分けられるの。
音は外耳から入り、鼓膜を震わせ、中耳を通って内耳へ伝わるわ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

中耳の空間が鼓室ですね。
ここに耳小骨があり、振動を増幅して内耳に伝えます。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
そして内耳。
ここに蝸牛——かたつむりの殻のような形をした器官があるの。
担当は聴覚よ。

雪村 ましろ(笑顔) 雪村 ましろ

かたつむり…ぽわわ〜、耳の中にかたつむりさんがいるなんて、ふしぎです。

香月 リサ 先生(笑い) 香月 リサ 先生

ふふ、かわいい言い方ね。
でも内耳にはもうひとつ仕事があるの。前庭と半規管——こちらは平衡感覚を担当するわ。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

えーっ! 耳がバランス取ってるの!? 足とか目じゃなくて!?

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

そうです。
前庭が身体の傾き、半規管が身体の回転を感じ取ります。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

ちょっと待って。
あたし、ぐるぐる回ると目が回るじゃん? あれって半規管が混乱してるってこと?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

その通りよ。
半規管の中の液体が回り続けているのに、身体は止まっている。
だから脳が混乱して、めまいが起こるの。

戸倉 ジャスミン(笑い) 戸倉 ジャスミン

マジで!? じゃあ耳がバグってるだけなんだ…目のせいだと思ってた。

雪村 ましろ(普段) 雪村 ましろ

…先生、飛行機で耳がツーンとするのも、耳のお話ですかぁ?

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

よく持ってきたわね、ましろさん。耳管——エウスタキオ管ともいうわ。
これは中耳、つまり鼓室の内圧を、外の気圧と等しく保つ働きをしているの。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

急な気圧の変化で内外の圧力に差ができると、鼓膜が引っ張られて違和感が生じます。
つばを飲み込むと耳管が開いて圧力差が解消される、というわけですね。

雪村 ましろ(びっくり) 雪村 ましろ

ふぇぇ〜、いつもやってたことに、ちゃんと理由があったんですね!

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

整理しましょう。蝸牛=聴覚、前庭と半規管=平衡感覚、耳管=鼓室の内圧調整。
この3つの対応が出題の中心よ。

確認クイズ

聴覚及び平衡感覚に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 内耳の蝸牛は平衡感覚を、前庭及び半規管は聴覚をそれぞれ担当する
  2. 内耳の蝸牛は聴覚を、前庭及び半規管は平衡感覚をそれぞれ担当する
  3. 耳管は、内耳の内圧を外気圧より高く保つ働きをしている
  4. 半規管は身体の傾きを、前庭は身体の回転を感じ取る
こたえを見る

正解: 2. 内耳の蝸牛は聴覚を、前庭及び半規管は平衡感覚をそれぞれ担当する

蝸牛=聴覚、前庭及び半規管=平衡感覚。選択肢1は逆で、これが定番の誤り。選択肢3も誤りで、耳管は中耳(鼓室)の内圧を外気圧と等しく保つ。選択肢4も逆で、前庭が傾き、半規管が回転を感じ取る。

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