感覚器(1) 視覚

網膜の錐状体と杆状体の役割分担、近視・遠視・乱視の違い、明順応と暗順応。入れ替え問題に負けない整理をします。

編集・検証: 衛生管理者スタディ編集部 公式情報: 公益財団法人 安全衛生技術試験協会 制作・検証方針

網膜には2種類のセンサーがあります。明るいところで色を見る係と、暗いところで明暗を見る係。この役割分担が出題の核心です。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

眼の構造から。
光は角膜を通り、水晶体というレンズで屈折して、奥の網膜に像を結ぶの。
カメラそっくりよ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

水晶体が厚みを変えて、遠近の焦点を合わせるのですね。
虹彩が入る光の量を調節します。

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

そう。
さて網膜には、2種類の視細胞があるの。錐状体と杆状体よ。

雪村 ましろ(しょんぼり) 雪村 ましろ

むむむ…名前が似ています。
どっちがどっちだったか、絶対まぎらわしいです…

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

ましろさんの言う通り、ここが一番狙われるの。
だから一度で決めましょう。錐状体=明るいところ・色。杆状体=暗いところ・明暗。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

ちょっと待って。
じゃあ暗い部屋だと、色がよく分かんなくなるのって…

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

そういうことです。
暗所では錐状体が働かず、杆状体だけが働くため、明暗は分かっても色は判別しにくくなります。

戸倉 ジャスミン(びっくり) 戸倉 ジャスミン

おお〜、体験とつながった! 夜の公園で服の色わかんないの、そういうことか!

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

次は屈折の異常。近視は、眼球の前後径が長すぎて、像が網膜の前方で結ばれてしまう状態よ。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

逆に遠視は、像が網膜の後方で結ばれます。
前が近視、後ろが遠視。

雪村 ましろ(笑顔) 雪村 ましろ

『近』が『前』…あ、どっちも手前のイメージですねぇ。
えへへ、これなら覚えられそうです。

香月 リサ 先生(笑顔) 香月 リサ 先生

いい覚え方。
それから乱視は、角膜が歪んでいるために像が正しく結べない状態。
近視・遠視とは原因が違うわね。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

最後にひとつ。
明るいとこから急に暗い部屋入ると、しばらく何も見えないじゃん? あれは何なの?

香月 リサ 先生(普段) 香月 リサ 先生

暗順応よ。
杆状体が働き始めるまで時間がかかるの。
逆に暗いところから明るいところへ出て、まぶしさが引いていくのが明順応。

深見 つむぎ(普段) 深見 つむぎ

そして、暗順応のほうが明順応より時間がかかります。
作業現場で明暗の差が大きい場所を行き来するとき、この時間差が事故につながることがあります。

戸倉 ジャスミン(普段) 戸倉 ジャスミン

…それ、けっこう大事な話だね。

確認クイズ

視覚に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。

  1. 網膜の錐状体は暗いところで働いて明暗を感じ、杆状体は明るいところで働いて色を感じる
  2. 網膜の錐状体は明るいところで働いて色を感じ、杆状体は暗いところで働いて明暗を感じる
  3. 近視は、眼球の前後径が短すぎるため、網膜の後方で像を結ぶ状態である
  4. 乱視は、水晶体が濁ることにより生じる
こたえを見る

正解: 2. 網膜の錐状体は明るいところで働いて色を感じ、杆状体は暗いところで働いて明暗を感じる

錐状体=明るいところ・色、杆状体=暗いところ・明暗。選択肢1は両者が逆で、これが最頻出の誤り。選択肢3は遠視の説明で、近視は眼球の前後径が長すぎて網膜の前方で像を結ぶ。選択肢4も誤りで、乱視は角膜の歪みによる。

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